とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

2024-01-01から1年間の記事一覧

公衆衛生と自由

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 公衆衛生の倫理学 実は、ミルの立場だとあまりに個人の自由を尊重しすぎており…

J・S・ミルの思想

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル J・S・ミル 1806年に生まれたミルは、チャドウィックと同時代人であり、やはり…

チャドウィックの発想

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル チャドウィック チャドウィックはちょうど1800年に生まれた。 ロンドンで弁護…

産業革命の負の側面

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 公衆衛生と功利主義 2012年は英国の文豪チャールズ・ディケンズの生誕200周年…

公衆衛生とは

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 「公衆衛生」とは 「公衆衛生」という言葉を聞いて、読者はどのようなイメージ…

現代と功利主義

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 現代の公共政策における功利主義的思考 現代でも、政治や公共政策における功利…

功利主義の背景

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 歴史的背景 功利主義が最初に提唱されたのは、産業革命が進行中で社会が大きく…

「道徳的に重要な違い」とは

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 公平性と「道徳的に重要な違い」 公平性を重んじる功利主義の本当の意義を理解…

わら人形攻撃とは

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル わら人形攻撃(非呪術) 一般に、功利主義の批判者は、功利主義を「行為功利主義…

他者危害原則とは

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル ミルの他者危害原則 ベンサムの弟子の一人であるJ・S・ミルのいわゆる他者危害…

功利主義にこだわり過ぎると

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 規則や義務の重視 たとえば、ドイツの哲学者カントを批判する文脈でよく出され…

結婚制度は詐欺の制度か

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル ゴドウィンとウォルストンクラフト ゴドウィンは『政治的正義』を刊行してまも…

ゴドウィンの過激な主張

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル ゴドウィンの過激な主張 ゴドウィンは、のちに大きく考え方を改めることになる…

功利主義の特徴

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 功利主義の三つの特徴 さて、ここまでベンタムの著書を用いて功利主義について…

なぜ功利主義に従うのか

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル なぜ功利主義に従うのか 功利主義はけっこう立派な主張をしていることがわかっ…

功利計算

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 功利計算 「序説』をさらに読むと、快苦の計り方という話が出てきた。 ベンサ…

努力主義とは

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 タイトルに興味が湧き、購入しました。 ②こんな本です 『「頑張る」「頑張れ」はどこへいく』 努力主義の明暗 大川清文著 帝京新書 大災害のたびに沸き起こる「頑張ろう」のスローガンから、…

功利性の原理とは

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 功利性の原理とそれに対立する二つの原理 わたしは何を行為の指針として生きる…

倫理は学ぶものか

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 「自然に従う」だけではいけないのか 「倫理は大事だが、倫理理論などを学ぶ必…

倫理の学び方

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 倫理の学び方 倫理には、二種類の学び方がある。 一つは、道徳教育がそうであ…

将来世代への配慮

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 将来世代への配慮 環境問題へのリバタリアニズムの回答について、私自身、大き…

リバタリアニズムと社会福祉

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル リバタリアニズムは社会福祉の必要を認めないのか? 多くのリバタリアンは公的…

リバタリアニズムは弱者を無視する思想か

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル リバタリアニズムは特異な人間像を前提にしているか? リバタリアニズムは非常…

リバタリアニズムは先進国のための思想か?

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル リバタリアニズムは先進国のための思想か? リバタリアニズムは、西側の先進国…

国債に頼らない政府の財源

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 国債に頼らない政府の財源 何らかの国家の必要性を認めるリバタリアンは、その…

財政赤字に加担する人

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 貨幣発行自由化への考察 政府の裁量的な財政政策を制約するために、リバタリア…

国債という借金

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 国債という借金 公共事業が過剰になされても、均衡財政が実行されていれば、そ…

家族制度とリバタリアン

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 家族制度は解体されるか? 私の想像するリバタリアンな社会では家族制度が破壊…

公共事業の是非

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル バスティアの教訓 リバタリアンがケインズ的公共投資政策や財政赤字に反対する…

二項対立で捉えない

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 哲学や思想に興味があり、分かりやすいものを読んでみたいと思い購入しました。 ②こんな本です 『現代思想入門』 千葉雅也著 講談社現代新書 デリダ、ドゥルーズ、フーコー、ラカン、メイヤ…