こんにちは。冨樫純です。
倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
功利計算
「序説』をさらに読むと、快苦の計り方という話が出てきた。
ベンサムの考えでは、何をしたらよいかを考えるにあたっては、快苦の量をきちんと計算しないといけない。
快苦には、まずその強弱や長短がある。 短くても強烈な快楽もあれば、弱くても長く続く苦痛もある。
また、今すぐ得られる快苦か、ずっと先に得られる快苦か、ということもある。
とくに将来の快苦については、どのぐらい確実に得られるものかも問題になる。
さらに、快が後でさらなる快をともなう種類のものか、あるいは後で苦痛をともなう種類の
ものかという考慮や、ある人が快をもたらす行為をした場合に他の人に快あるいは苦をもたらす傾向があるかどうかも考慮に入れる必要があるという。
ベンサムはさらに進んで、快苦の種類を分類している。 快には14種類、苦痛には12種類あるという。
たとえば、味覚や触覚のような身体的な快、記憶や想像がもたらす精神的な快、 また、他人に親切にすることで相手の喜びを共有するような快も挙げている。
他人の不幸を見て得られる悪意の快というのも挙がっている。
逆に、苦痛も身体的な苦痛や精神的な苦痛のほかに、他人の苦しみを共有する苦痛とか、他人の幸福をねたんで感じる苦痛とか、いろいろ挙がっている。
感想
快苦を計るという発想自体に驚きました。
計算するということは数字に表すということなので、本当にできるのか疑問は残りました。
下記の本を參考にしました
『功利主義入門』
児玉聡