とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

他者危害原則とは

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル ミルの他者危害原則 ベンサムの弟子の一人であるJ・S・ミルのいわゆる他者危害…

功利主義にこだわり過ぎると

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 規則や義務の重視 たとえば、ドイツの哲学者カントを批判する文脈でよく出され…

結婚制度は詐欺の制度か

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル ゴドウィンとウォルストンクラフト ゴドウィンは『政治的正義』を刊行してまも…

ゴドウィンの過激な主張

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル ゴドウィンの過激な主張 ゴドウィンは、のちに大きく考え方を改めることになる…

功利主義の特徴

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 功利主義の三つの特徴 さて、ここまでベンタムの著書を用いて功利主義について…

なぜ功利主義に従うのか

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル なぜ功利主義に従うのか 功利主義はけっこう立派な主張をしていることがわかっ…

功利計算

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 功利計算 「序説』をさらに読むと、快苦の計り方という話が出てきた。 ベンサ…

努力主義とは

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 タイトルに興味が湧き、購入しました。 ②こんな本です 『「頑張る」「頑張れ」はどこへいく』 努力主義の明暗 大川清文著 帝京新書 大災害のたびに沸き起こる「頑張ろう」のスローガンから、…

功利性の原理とは

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 功利性の原理とそれに対立する二つの原理 わたしは何を行為の指針として生きる…

倫理は学ぶものか

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 「自然に従う」だけではいけないのか 「倫理は大事だが、倫理理論などを学ぶ必…

倫理の学び方

こんにちは。冨樫純です。 倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 倫理の学び方 倫理には、二種類の学び方がある。 一つは、道徳教育がそうであ…

将来世代への配慮

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 将来世代への配慮 環境問題へのリバタリアニズムの回答について、私自身、大き…

リバタリアニズムと社会福祉

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル リバタリアニズムは社会福祉の必要を認めないのか? 多くのリバタリアンは公的…

リバタリアニズムは弱者を無視する思想か

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル リバタリアニズムは特異な人間像を前提にしているか? リバタリアニズムは非常…

リバタリアニズムは先進国のための思想か?

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル リバタリアニズムは先進国のための思想か? リバタリアニズムは、西側の先進国…

国債に頼らない政府の財源

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 国債に頼らない政府の財源 何らかの国家の必要性を認めるリバタリアンは、その…

財政赤字に加担する人

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 貨幣発行自由化への考察 政府の裁量的な財政政策を制約するために、リバタリア…

国債という借金

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 国債という借金 公共事業が過剰になされても、均衡財政が実行されていれば、そ…

家族制度とリバタリアン

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 家族制度は解体されるか? 私の想像するリバタリアンな社会では家族制度が破壊…

公共事業の是非

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル バスティアの教訓 リバタリアンがケインズ的公共投資政策や財政赤字に反対する…

二項対立で捉えない

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 哲学や思想に興味があり、分かりやすいものを読んでみたいと思い購入しました。 ②こんな本です 『現代思想入門』 千葉雅也著 講談社現代新書 デリダ、ドゥルーズ、フーコー、ラカン、メイヤ…

婚姻制度の廃止

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 婚姻制度の廃止 親には子供を扶養養育すべき義務はあるが、遺産相続の制度や成…

親の介護は家族がするべきか

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 老齢者の扶養 相続制度の根拠として、相続は家族が生前に故人(多くは親)の面倒…

遺産相続は生前にするべきか

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 遺産相続の根拠 多くのリバタリアンが、相続という制度を私的所有権の一環とし…

遺産は誰のものか?

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 遺産は誰のものか? 家族に関する問題の中で、遺産相続というテーマを外すこと…

人はいつ親の保護を受けなくなるか?

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 人はいつ親の保護を受けなくなるか? 一体何歳まで子供は親の支配監督の権限の…

親の監督権

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 子供に対する親の監督権 家族共同体には自治を認めるべきではないのか? 個人主…

家族と教育

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 家族という共同体 リバタリアニズムにとって、家族にいかなる地位を認めるか、…

リバタリアニズムと国家

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル コスモポリタンな自由主義的帝国 リバタリアニズムが理想とする国家は民族との…

移民賛成論

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 移民の自由 明らかに危険な人物を例外として、外国からの入国や移民も受け入れ…