とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

代理母への批判

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 代理母への批判 立岩真也の『私的所有論』という興味深い本がある。この書物は…

臓器売買は許されるか?

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 臓器売買は許されるか? 私はここでは自分の臓器を売った人はその後も後悔しな…

将来の自分は他人か

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 限定されたパターナリズム 私がリバタリアニズムの立場からも奴隷契約を認めら…

身体の売買は本当に禁止されているか?

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 身体の売買は本当に禁止されているか? 自己奴隷化や臓器売買はわれわれの多く…

自己奴隷化と臓器売買の自由

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 自己奴隷化と臓器売買の自由 身体所有権としての自己所有権テーゼの帰結の中に…

眼球の再分配

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 眼球の再分配 ハリスは、最大多数の最大幸福という功利主義によって、臓器移植…

最大幸福のための臓器移植くじ

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 最大幸福のための臓器移植くじ 狭義の自己所有権のテーゼは、もっとも根本的な…

自由権以外の基本権

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 自由権以外の基本権 自由権以外の権利を基本権として認めるかどうかは、リバタ…

特許権と自己所有権

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 著作権・特許権に自己所有権はない? 特許権は、政府から特権的に与えられた権…

情報をコントロールする権利

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル プライバシーが自由権に含まれないとき 他者 (政府を含む)に対して積極的な行…

犯罪と自己所有権

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 「自由」は「自分の身体」に帰着する 自己所有権は、犯罪に対する刑罰は例外と…

「干渉されない」 領域

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 「干渉されない」 道徳的領域 自己所有権は、人間の身体という自然な境界に基づ…

人身所有権と財産権

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル リバタリアニズムと自己所有権 リバタリアニズムのもっとも顕著な特徴として「…

政府が目指すもの

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 経済学的リバタリアニズム 現代の経済学の新古典派もオーストリア学派もシカゴ…

リバタリアニズムの分類

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル リバタリアニズムの分類 リバタリアニズムの中にもさまざまなタイプがある。リ…

政府はどこまで介入すべきか

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 「自由放任(レッセ・フェール)」と「新自由主義(ネオリベラリズム)」 リバタリ…

リバタリアニズムとは

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル リバタリアニズムは、左翼か右翼か中道か? おそらく一番わかりやすいリバタリ…

純粋主義とは

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 タイトルに興味があり、購入しました。 ②こんな本です 『「美味しい」とは何か』 食からひもとく美学入門 源河 享著 中公新書 あるものを美しい、醜い、などと評価するとき、私たちは何を考…

懐疑論とは

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル カヴェルの懐疑論 カヴェルは、ウィトゲンシュタインの研究者であり、哲学における懐疑論研究の第一人…

倫理問題とは

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 倫理の問題のバリエーション 倫理とは、 そして倫理の問題とは何なのでしょうか。 あらためてそのこと…

合理的な人とは

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 私たちがお互いに負いあうもの 理由に関心がない人は、「確かにあなたの言う通り、私には動物の肉を食…

動機づけの外在主義と内在主義

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 心を動かす 「動物の肉を食べることは悪い」という言葉は、肉を食べない方向へと聞き手の行動を導こう…

根拠と理由

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 理由になるものとならないもの さて、根拠と似たもので理由というものがありますが、この理由はしばし…

貧困女子とメディア

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 タイトルと筆者自身に興味があり、購入しました。 ②こんな本です 『年収100万円で生きる』 格差都市・東京の肉声 吉川 ばんび著 扶桑社新書 発売即重版! 貧困問題に鋭く切り込み、ネットで大…

「悪い」と判断するには根拠が必要

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 規範的な言葉の用法 態度表現 たとえば、阪本さんと東雲さんという二人の人物が、肉食について議論し…

助言の前提にあるもの

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 規範的な言葉の用法 助言、推奨 今、東雲さん自身が動物を食べようかどうかと逡巡しているという場面…

規範的な言葉の用法

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 規範的な言葉の用法 規範的な言葉が使われるのは、道徳や倫理に限りません。たとえば、マナー、 道路…

不完全な自己と他者との交わり

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 不完全な自己と他者との交わり ローティはウィリアムズの著作についての書評において、ウィリアムズは…

男性の性暴力被害

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 ジャニーズ問題で、男性の性犯罪被害が注目されましたが、その現実や深刻さを知りたくなり、購入しました。 ②こんな本です 『男性の性暴力被害』 宮﨑 浩一 他1名 集英社新書 性暴力とは、同…

性犯罪被害の深刻さ

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 ジャニーズ問題では、男性の性犯罪被害が注目されましたが、女性の性犯罪被害の方が数も深刻さもあると思います。 その深刻さを少しでも理解したいと思い、購入しました。 ②こんな本です 『…