とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

証言的不正義とは

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 証言的不正義という悪徳 証言的正義についての理解を深めるために、そうした徳とは逆の悪徳、証言的「…

他者からの批判

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル テイラーの「ほんものという倫理」 ウィリアムズも当該箇所で引用している政治哲学者、チャールズ・テ…

本当の私と倫理

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 「本当の私」 ウィリアムズは、思考実験の例から、原理的には、真理に向ける信実という態度は自他への…

真理と正確さ

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル なぜ正確であることは必要なのか 正確さを求めることは、誠実さ以上に真理の希求につながっている、と…

真理を求めるとはどういうことか

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 真理を求めるとはどういうことか ウィリアムズは、真理を求める態度が結果として、自分らしい生き方に…

現代哲学の根本的な問題

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル ウィリアムズと現代の哲学の根本的な問題 現代の倫理は自分の個性を大事にしよう、自分に正直であろう…

真理の探究はやっぱり大事

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 真理の探究はやっぱり大事 さて、ローティが言う通り、私たちは真理へのこだわりをきっぱりと捨てた方…

なぜ人々は、避難をためらうのか

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 社会心理学を手軽に学びたいと思い、購入しました。 ブックオフで安く買えたというのも、理由としてあります。 ②こんな本です 『図とイラストでよむ 人間関係』 水田 恵三 他1名 福村出版 イ…

真理の探究など不要

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 真理の探究など不要 最初に見ておきたいのは、真理の探究はもっとも重要なことというわけではない、と…

結局、倫理の問題に正解はあるのか

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 結局、倫理の問題に正解はあるのか しかし、こう言ってみたところでやはり「そう簡単に諦めるな、結局…

倫理と証明

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル なぜ客観的な正解が存在しないと(誤って)考えてしまうのか ③ 証明の不在 さて、レイチェルズが挙げる…

倫理の客観性問題

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル なぜ客観的な正解が存在しないと(誤って)考えてしまうのか 文化相対主義 レイチェルズによれば、マッ…

倫理の問題に客観的な答えは存在するのか

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 倫理の問題に客観的な答えは存在する? 私たちは倫理や道徳の問題に客観的な正解がある と誤って思い込…

倫理問題とゆらぎ

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 倫理問題とゆらぎ 算数や物理といった形式科学にかかわる問題の正解は最初から存在している、と考える…

倫理の問題に客観的な正解はあるか

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 倫理の問題には客観的な正解はあるか さて、まずは倫理の問題に答えはあるか、という問いにはどのよう…

倫理の問題を明確化

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 倫理の問題を明確化するポイント ①問われている倫理はどんな理解に基づいているか 重要性理解、人間性…

見方としての倫理

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 見方としての倫理 倫理や道徳の理解の最後の候補は、「見方」としての道徳という考え方です。 この考…

道徳の特別性

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 道徳の特別性 アンスコムの発想と対比することで、先のフットとヘアの議論の別の側面が見えてきます。…

道徳の射程の広さ

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 道徳の射程の広さ さて、アンスコムは道徳という言葉の使用中止を提案したわけですが、人の行為という…

倫理の二つの方向性

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 倫理の二つの方向性 フットとヘアの議論が示したのは、道徳や倫理の理解には大きく分けて2通りのもの…

ぼっちでもいいじゃん

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 テレビでお馴染みの蛭子さんがエッセイを書いていることを、YouTubeで知りました。 テレビではニコニコしている印象しかないので、どんなことを書いているのか気になりました。 ②こんな本で…

道徳とは

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル ヘアの立場の変化 「優越性」 ヘアの方の立場も少しずつ変わってきます。彼は二冊目の著作『自由と理…

やはり深刻さは重要

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル フットの立場の深化「人間にとって良いこと、害あること」 さて、もう一度、縁石の話に戻りましょう。…

道徳と勧め

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル フットの反論 フットはいくつかの論文を通して、ヘアに対する反論を行っていきます。 たとえば、When …

倫理的とは

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 人の理想像としての倫理 さて、倫理・道徳の理解の二つ目の候補は、「人としての理想的な在り方を勧め…

倫理的、道徳的とは

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 深刻で重要なものとしての倫理 あらためて、ある発言や問題、理由などを「倫理的」「道徳的」にする要…

倫理学者たちの「倫理」とは

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 倫理学者たちの見解 倫理とは何のことなのでしょうか。 これまで、倫理学の研究者たちは様々な答えを…

倫理とは

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 倫理とは社会のルールのこと? 「倫理とは社会での人間関係にかかわるルールのようなものだ、終わり」…

時代と憲法

こんにちは。冨樫純です。 独学で、憲法を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 金婚式を過ぎて ちかごろ熟年離婚がはやりです。 職場の定年とともに、夫婦にも定年がやってくるという…

住民投票の理想形

こんにちは。冨樫純です。 独学で、憲法を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 住民投票条例ができた 地方自治法が定める直接請求には、特定の政策上の争点についての決着をつけるため…