こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
タイトルに興味が湧き、購入しました。
②こんな本です
『「頑張る」「頑張れ」はどこへいく』
努力主義の明暗
大川清文著
帝京新書
大災害のたびに沸き起こる「頑張ろう」のスローガンから、日常のあいさつ代わりに使われる「頑張ってる?」「頑張ってね!」まで日本中にあふれている「頑張る」。
実は「頑張る」は日本特有のものではない。
著者は比較社会学の手法を使い、アメリカ、イギリス、フランスとの違いに迫る。
そして入試の制度・実態からコツコツ「頑張る」傾向が強いフランスに対し、日本は「頑張ればできる」の掛け声の下で中間・期末・入試などの節目に集中努力する傾向が強いと結論付ける。
熱しやすく冷めやすいタイプの努力というわけだ。貧困と格差により閉塞する日本で、私たちは持続的に頑張れるのか。
それとももう頑張れないのか。本書は「頑張り」の質をも変化させるAI時代の努力についても考察する。
③ こんな言葉が印象に残りました
「頑張れ」「頑張ろう」というあいさつは今後も残るでしょう。
それに対して忍耐・努力・勤勉の内実は、徐々に空洞化していると思えます。
空洞化の最大の要因は日本社会が高度成長を遂げて、少なくとも物質的には豊かになったことが挙げられます。
忍耐・努力・勤勉は、貧しさから脱却することが最重要課題であったからこそ称揚されたのです。
それほど「頑張らなくても飢え死にすることがない社会では、人々は耐え忍んでまで努力しようとは思わなくなりました。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『シン・がんばらない 』
鎌田 實著
『シン・経済学 ー貧困、格差および孤立の一般理 論』
小島寛之著
帝京新書
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。