とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

なぜ人々は、避難をためらうのか

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


社会心理学を手軽に学びたいと思い、購入しました。

 


ブックオフで安く買えたというのも、理由としてあります。

 


②こんな本です

 


『図とイラストでよむ 人間関係』

 水田 恵三 他1名

 福村出版

 

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イラストを多く取り入れて、複雑である人間関係を社会心理学的立場から、なるべく平易に解説。

 


対人認知やコミュニケーション、自己と社会化、援助行動、ソーシャル・サポートと健康などを取り上げる。

 


③ こんな言葉が印象に残りました

 


なぜ人々は、避難をためらうのか

 


(1) 正常化へのバイアス

 


私たちには、環境からの情報を日常生活の判断枠

組みの中で解釈しようとし、危険が迫っていることを認めようとしない傾向があります。 とくに、危機的状態の前兆が、目に見えないものや未知の

ものである場合には、この態度が避難行動の抑制に大きく影響します。

 


(2) 避難行動にともなうコスト

 


避難することにより生じるコストが過大評価される場合、避難行動は抑制されます。 たとえば、実際には災害時の略奪は人々が思うよりも少ないといわれています。

 


しかし、避難して留守になった間に、自分たちの財産が略奪されるのではないかという不安を抱く

ことにより避難行動が抑制されることがあります。

 


(3) 過去の経験

 


過去に同じようなことを経験したが、そのときは無事であったという経験が避難行動を抑制することがあります。

 


(4) 集団行動としての避難

 


一般に、避難行動は、家族全員や近所の人々でというように、集団的に行われます。

 


老人、子どもや病人がいる場合など、家族全員での避難が困難なことから、避難を行わないことがあります。

 


(5) 避難計画の有無

 


避難のための計画を事前に立てていない人は、行動の選択肢をもっていない分、避難の実行が遅れたり、避難以外の自衛策を講じる傾向が高いといわれています。

 


避難訓練に参加したり、ハザード・マップ (災害発生時に迅速かつ的確に避難できるように、危険な場所、程度、および、避難所や避難経路などの情報を示した地図) を事前に見ておくことが避難行動の生起率を高めるといわれています。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『別冊 社会の心理学 』

 ニュートンムック

 


『やさしい心理学』

 水田 恵三

 北大路書房

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。