こんにちは。冨樫純です。
哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
事故跡地になにを作るかをいまから考える
南相馬の若い市議会議員のかたに協力をあおぎ、現地の20代から30代の医師や経営者の方々を集めてもらって、「25年後のフクシマを考える私たちの計画について、どのように思いますか?」というテーマで意見交換をしてきました。
ぼくたちは、南相馬か、もしくは、より東京に近いいわきのほうになるかもしれませんが、ひとつビジターセンターを作ることを提案したいと考えています。
観光客を集めて原発事故跡地に向かうバスツアーの発着所ですが、それだけではありません。原発事故を後世に伝える博物館や除染技術を学ぶ研修施設、事故のモニュメントなどを併設し、象徴的な場所にする。
子どもたちのために原子力の未来を描いた過去作品を紹介するSF館などもいいかもしれません。
原発の跡地にはそこからバスで30分から1時間といったイメージで、線量計を配付し厳密な管理のもとで安全に事故跡地を見学できるようにする。
スマートフォンをかざすと専用ソフトが起動して、事故直後の混乱をAR技術で疑似体験できるようにするなどもいいかもしれません。
この計画のモデルのひとつは、アメリカのフロリダにあるNASAのケネディ宇宙センターです。
ケネディ宇宙センターのビジターコンプレックスはスペースシャトルの発着所から離れていて、発着所まではバスで移動する。
事故死した宇宙飛行士の記念碑がある一方、博物館やIMAXシアターなども完備されていて、それ自体が一種の遊園地になっている。
残念ながらぼくはまだ訪れたことがないのですが、年間150万人の観光客を集め、観光施設として成功を収めているようです。
福島第一原発事故からまだ一年半。跡地利用を考えるのはまだ早いかもしれません。
けれども、あの跡地になにを作るかは、これからの日本の方向を示す試金石になると思います。
感想
観光地化する発想に違和感を感じますが、前向きに進んでいる感じはします。
下記の本を參考にしました
『弱いつながり』
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東浩紀著