こんにちは。冨樫純です。
独学で、憲法を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
金婚式を過ぎて
ちかごろ熟年離婚がはやりです。
職場の定年とともに、夫婦にも定年がやってくるというわけでしょうか。 退職金を折半してハイさようなら、自由という名の孤独が友だちという、すばらしい老後が待っている......。
すると銀婚式 (25年目) にはたどり着いても、金婚式 (50年目) は非常にきびしいということになります。 寿命は伸びているのですが、人間(とくに男性は) 丈夫で長持ちというだけではダメなんですね。
さて、これから紹介するカップルは、戦後間もない 1946年11月3日に盛大な結婚式を挙げ、すこし遅れて翌47年5月3日から夫婦として暮らしはじめました。
ですからもうとうに金婚式も過ぎました。ふたりの間には、自由でのびのびした子どもが大勢生まれ、彼や彼女たちは不景気や社会の変化の激しさに閉口しながらも、なんとか元気にやっています。
夫婦仲も、けっこううまくいってきたようにみえるのですが、実は夫には結婚して10年もたたない時に浮気をしてできた大きな息子がいますし、なんと1960年からはアメリカ人女性と親密な関係を続けているのです。
それでも妻は見て見ぬふりをして夫や子どもたちの世話をしてきました。
こんなふうにいうと、その奥さんは古風で封建的な家庭に育ったように思えますが、実は彼女は進駐軍のアメリカ人家庭に育てられた経歴をもっています。
それで今までも、2人を別れさせようとたくらむ夫の悪い知合いたちが、「嫁さんはやっぱり純日本女性がいいよ」なんてチョッカイをよく出してきました。
もういい年の夫にその気がないのを知っていた妻は別に気にしませんでしたが、ちかごろお節介な夫の知り合いがやってきて、「今の奥さんをお払い箱にして自分の妹を後妻にしろ」 と談判しはじめたので、さすがに呑気な妻も気が気ではありません。
以上のはなしはもちろんたとえ話です。
夫=日本国民、妻 = 日本国憲法、1946年11月3日 日本国憲法公布、1947年 5月3日 日本国憲法施行、大きな息子=自衛隊、アメリカ人女性= 日米安保条約、進駐軍のアメリカ人家庭 = GHQの憲法起草スタッフ、夫の知合い=自由民主党、知り合いの妹= 自由民主党 日本国憲法改正草(2012年4月27日) という具合です。
さて、この熟年カップルは、どうなってしまうのでしょうか。
感想
70年を経過している憲法ですが、時代とともに変化することをぼくは望みます。
下記の本を参考にしました
『いちばんやさしい 憲法入門』
初宿 正典 他2名
有斐閣アルマ