とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

「干渉されない」 領域

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 「干渉されない」 道徳的領域 自己所有権は、人間の身体という自然な境界に基づ…

人身所有権と財産権

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル リバタリアニズムと自己所有権 リバタリアニズムのもっとも顕著な特徴として「…

政府が目指すもの

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 経済学的リバタリアニズム 現代の経済学の新古典派もオーストリア学派もシカゴ…

リバタリアニズムの分類

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル リバタリアニズムの分類 リバタリアニズムの中にもさまざまなタイプがある。リ…

政府はどこまで介入すべきか

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 「自由放任(レッセ・フェール)」と「新自由主義(ネオリベラリズム)」 リバタリ…

リバタリアニズムとは

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル リバタリアニズムは、左翼か右翼か中道か? おそらく一番わかりやすいリバタリ…

純粋主義とは

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 タイトルに興味があり、購入しました。 ②こんな本です 『「美味しい」とは何か』 食からひもとく美学入門 源河 享著 中公新書 あるものを美しい、醜い、などと評価するとき、私たちは何を考…

懐疑論とは

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル カヴェルの懐疑論 カヴェルは、ウィトゲンシュタインの研究者であり、哲学における懐疑論研究の第一人…

倫理問題とは

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 倫理の問題のバリエーション 倫理とは、 そして倫理の問題とは何なのでしょうか。 あらためてそのこと…

合理的な人とは

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 私たちがお互いに負いあうもの 理由に関心がない人は、「確かにあなたの言う通り、私には動物の肉を食…

動機づけの外在主義と内在主義

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 心を動かす 「動物の肉を食べることは悪い」という言葉は、肉を食べない方向へと聞き手の行動を導こう…

根拠と理由

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 理由になるものとならないもの さて、根拠と似たもので理由というものがありますが、この理由はしばし…

貧困女子とメディア

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 タイトルと筆者自身に興味があり、購入しました。 ②こんな本です 『年収100万円で生きる』 格差都市・東京の肉声 吉川 ばんび著 扶桑社新書 発売即重版! 貧困問題に鋭く切り込み、ネットで大…

「悪い」と判断するには根拠が必要

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 規範的な言葉の用法 態度表現 たとえば、阪本さんと東雲さんという二人の人物が、肉食について議論し…

助言の前提にあるもの

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 規範的な言葉の用法 助言、推奨 今、東雲さん自身が動物を食べようかどうかと逡巡しているという場面…

規範的な言葉の用法

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 規範的な言葉の用法 規範的な言葉が使われるのは、道徳や倫理に限りません。たとえば、マナー、 道路…

不完全な自己と他者との交わり

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 不完全な自己と他者との交わり ローティはウィリアムズの著作についての書評において、ウィリアムズは…

男性の性暴力被害

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 ジャニーズ問題で、男性の性犯罪被害が注目されましたが、その現実や深刻さを知りたくなり、購入しました。 ②こんな本です 『男性の性暴力被害』 宮﨑 浩一 他1名 集英社新書 性暴力とは、同…

性犯罪被害の深刻さ

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 ジャニーズ問題では、男性の性犯罪被害が注目されましたが、女性の性犯罪被害の方が数も深刻さもあると思います。 その深刻さを少しでも理解したいと思い、購入しました。 ②こんな本です 『…

証言的不正義を脱するには

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 証言的不正義を脱するには 様々な偏見のために話し手の信頼可能性を不当に低く見積もる認識的不正義を…

証言的不正義とは

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 証言的不正義という悪徳 証言的正義についての理解を深めるために、そうした徳とは逆の悪徳、証言的「…

他者からの批判

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル テイラーの「ほんものという倫理」 ウィリアムズも当該箇所で引用している政治哲学者、チャールズ・テ…

本当の私と倫理

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 「本当の私」 ウィリアムズは、思考実験の例から、原理的には、真理に向ける信実という態度は自他への…

真理と正確さ

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル なぜ正確であることは必要なのか 正確さを求めることは、誠実さ以上に真理の希求につながっている、と…

真理を求めるとはどういうことか

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 真理を求めるとはどういうことか ウィリアムズは、真理を求める態度が結果として、自分らしい生き方に…

現代哲学の根本的な問題

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル ウィリアムズと現代の哲学の根本的な問題 現代の倫理は自分の個性を大事にしよう、自分に正直であろう…

真理の探究はやっぱり大事

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 真理の探究はやっぱり大事 さて、ローティが言う通り、私たちは真理へのこだわりをきっぱりと捨てた方…

なぜ人々は、避難をためらうのか

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 社会心理学を手軽に学びたいと思い、購入しました。 ブックオフで安く買えたというのも、理由としてあります。 ②こんな本です 『図とイラストでよむ 人間関係』 水田 恵三 他1名 福村出版 イ…

真理の探究など不要

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 真理の探究など不要 最初に見ておきたいのは、真理の探究はもっとも重要なことというわけではない、と…

結局、倫理の問題に正解はあるのか

こんにちは。冨樫純です。 独学で、倫理学を学んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 結局、倫理の問題に正解はあるのか しかし、こう言ってみたところでやはり「そう簡単に諦めるな、結局…