こんにちは。冨樫純です。
法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
「干渉されない」 道徳的領域
自己所有権は、人間の身体という自然な境界に基づいて、 諸個人の道徳的領域の間に明確な境界を設定しようとする。
その領域の中では、各人は他人や政府からの強制的な干渉を受けずに自分の好きなことができるが、それを超えて他人に手出しはできない。
日本語で言えば、「余計なお世話だ」「放っておいてください」ということになる。
一部の批判者によると、このような思想は、社会的連帯の価値を無視して私利に閉じこもった利己的な個人に固有なものである。
ともかくリバタリアニズムは必ずしも連帯や共同体の価値を否定するものではない。
リバタリアニズムは人間の生活にとって共同体への所属や参加が重要だということを認める。
その際には、個人の領域間の境界はむしろ邪魔になるかもしれない。
しかし、いくら共同体への参加が重要だとしても、最低限各人には他の人々の干渉から守られ
ねばならない領域があることには変わりがない。
特にその共同体が本人の意に反する強制を課するときには、そこからの脱退ができなければならない。
最小限の自己所有権が守れていないのでは、人間の生活は自分が属している集団に従属したものになってしまう。
感想
「自己所有権」の考え方が生まれた背景が気になります。
現代では当然の考え方ですが。
下記の本を参考にしました
『自由はどこまで可能か』
リバタリアニズム入門
森村 進