とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

ネットと所属

こんにちは。冨樫純です。

 


哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル  

 


偶然に身をゆだねる。

 


ネットは人々の所属を固定化します。

 


ネットに依存していると、自分の似姿ばかりに囲まれて、弱い絆を摑む機会を失い、人生を豊かにする機会を失う。

 


対抗するには、リアルで予想外のことをするほかありません。

 


そもそも人間は近くにいるひとのことも知らないものです。2014年の4月、モスクワに出張に行きました。なにもお土産がなかったので、空港で娘にマトリョーシカ人形を買いました。

 


10個ぐらい入っているものです。

 


帰国して娘に渡したら、妻のほうが思いのほか喜びました。なんでも彼女はマトリョーシカがむかしから大好きとのこと。妻と結婚して15年が経つのですが、彼女がマトリョーシカが好きだなんて知りませんでした。

 


日本にいるときは夫婦でマトリョーシカの話なんてする機会もないから、当然と言えば当然です。

 


環境を変えないと検索ワードが固定化し、出会うはずの出会いも起こらないという好例ですね。

 


偶然に身をゆだねる。そのことで情報の固定化を乗り越える。

 


旅に出たときは、ふだんだったら絶対に買わない、わけのわからないお土産をどしどし買いましょう。

 


感想

 


固定化を否定的に捉えていますが、肯定するべきところもあると思いました。

 


下記の本を參考にしました

 


『弱いつながり』 

 検索ワードを探す旅

 東浩紀

 幻冬舎文庫

 

flier(フライヤー)