とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

性犯罪被害の深刻さ

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


ジャニーズ問題では、男性の性犯罪被害が注目されましたが、女性の性犯罪被害の方が数も深刻さもあると思います。

 


その深刻さを少しでも理解したいと思い、購入しました。

 


②こんな本です

 


『性犯罪被害にあうということ 』

 小林 美佳著

 朝日文庫

 

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24歳の夏、私は性犯罪被害にあった。

 


加害者への恐怖と憎しみ、被害者への偏見、変わってしまった人間関係。

 


孤独の中で泣きながら、携帯電話を使って自分の気持ちを打ち込んだ。

 


「私の人生は、続いています」。

 


実名と顔を出し、被害者の心境をありのままに記した勇気のノンフィクション。

 


③ こんな言葉が印象に残りました

 


多くの被害者が、社会から弾き出された、そんな思いを抱えている。

 


そして、自分を護り切れなかったという自分への罪悪感、無力感を持つ。自分の価値を引き下げ、時に自らの命を絶つ。

 


頭では「加害者が悪い」ことは分かっている。しかし、特に性犯罪の場合、それを表沙汰にできない風潮が社会にある。被害者たちは「隠さなくてはならない」と被害体験を抱え込み、揚げ句、自分に非があったのではないかという気持ちに苛ま

れ、それまでの自分の生き方や存在すべてが否定されるような心境に追い込まれ、自分自身を否定してしまうのではないか。

 


私の父は、悩んだ揚げ句に死を選んだ人間に対し、「そんな奴はもともと生きている価値もない。死んで正解」と平気で言ってのける人である。

 


これが正しいのか正しくないのか、私に判断できることではないが、少なくとも私は、このような父に事件の詳細を話したことで、誤解やすれ違いから余計な苦しみを感じ、また、後悔もした。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『性犯罪者の頭の中 』

 鈴木 伸元著

 幻冬舎新書

 


『13歳、「私」をなくした私 』

 性暴力と生きることのリアル

 山本 潤著

 朝日文庫

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。

 

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