とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

貧困女子とメディア

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


タイトルと筆者自身に興味があり、購入しました。

 


②こんな本です

 


『年収100万円で生きる』

 格差都市・東京の肉声

 吉川 ばんび著

 扶桑社新書

 

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発売即重版! 貧困問題に鋭く切り込み、ネットで大論争を巻き起こした週刊SPA!「年収100万円」シリーズがついに書籍化。

 


ランクルームに住む「ワーキングプア」、劣悪環境で暮らす「ネットカフェ難民」、母の遺骨と暮らす「車中泊者」、田舎暮らしで失敗した「転職漂流者」、マスク転売をする「新型コロナで失職した男」……etc。

 


憧れを抱き上京したはずの東京で、絶望しながらも、年収100万円前後で必死に生きる16人の叫びを収録したノンフィクション。

 


各章の考察コラムには、自身も貧困出身である新進気鋭のジャーナリスト・吉川ばんび氏が担当。

 


誰もが転落する可能性がある現代社会それでもあなたは「自己責任」と切り捨てますか!?

 


③ こんな言葉が印象に残りました

 


テレビや雑誌などでは「貧困」がコンテンツにされやすいが、「女性の貧困」、特に性風俗や売春で生活費を稼いでいるケースなどはウケがよく、人気がはっきりと数字に反映される。

 


女性の、特に性産業に従事する人の貧困ばかりを扱うメディアたちは貧困問題を報じたいのではない。

 


彼女たちを二重、三重に性的搾取しているだけであり、肝心な「女性が陥りやすい貧困」の背景には触れようともしない。

 


先述のどおり、日本ではまだ「女性が自由に職業選択をしながらひとりで生きていく」環境が整っているとは言えない。

 


もちろん自分の思うようなキャリアを実現している女性も存在するが、そうはできない女性もまだまだ多い。

 


特に「女性が家庭に入ること」が一般的だった時代に結婚・出産をした女性たちは、就業経験がないまま「女性も働くのが普通」の時代に入ってしまった。

 


しかし、例えば50代で職歴のない女性が就労の意思を持っていても、「ひとりで生きてるだけの収入」を得られる仕事に就くことは難しい。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『機能不全家庭で死にかけた私が生還するまで』

 吉川ばんび著

 晶文社

 


『貧困を救えない国 日本』

 阿部 彩 他1名

 PHP新書

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。

 

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