こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
タイトルに興味があり、購入しました。
②こんな本です
『「美味しい」とは何か』
食からひもとく美学入門
源河 享著
あるものを美しい、醜い、などと評価するとき、私たちは何を考えているのか。
評価を下すのに用いる「センス」とは。こうしたことを考える学問が美学だ。
本書は、絵画や音楽ではなく、身近な食事から美学の扉を開く。
「美味しい」「まずい」という評価は人それぞれ?
レビューサイトの情報があると純粋に食事を楽しめない?
美食の感動は言葉にすべきじゃない?
そもそも料理は芸術か?
やさしくも奥深い美学入門。
③ こんな言葉が印象に残りました
おそらく「味やおいしさは舌だけで評価されるべきだ」という見解がある。
この考えは「純粋主義」と呼ばれるものに相当する。
美学では食よりも絵画や音楽といった芸術であることが明らかなものが主題となるので、純粋主義もたいていはそうした芸術に関して主張される。
それによると、絵を評価する際には色使いや構図など眼を通して知られるものだけを考慮すべきであり、その作品がいつ誰によって作られたのかといった情報は評価に反映させるべきではない。
そうした情報から影響されない「無垢な眼」で見て評価すべきである。
食に当てはめると、料理は「無垢な舌」で味わって評価すべきだ、ということになるだろう。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
「美食地質学」入門
和食と日本列島の素敵な関係
巽好幸著
『京都の食文化』
歴史と風土がはぐくんだ「美味しい街」
佐藤 洋一郎
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。