とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

婚姻制度の廃止

こんにちは。冨樫純です。

 


法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル  

 


婚姻制度の廃止

 


親には子供を扶養養育すべき義務はあるが、遺産相続の制度や成人した子供が親を扶養すべき義務を法的に認めるべきかは疑問だ、と述べた。

 


だが、婚姻制度も家族制度の中で無視するわけにはいかない。

 


最後に簡単に触れておこう。

 


「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本とする」と憲法第二四条一項が規定している日本だけでなく、現代の大部分の国家は一夫一婦制だけを法的な婚姻の形態として認めている。

 


それは同性間の婚姻も、一妻多夫も、一夫多妻も、群婚も、法的には認めようとしない。

 


これは多様なライフスタイルに対して明確に偏頗な立場を取っており、リバタリアン的な中立性とは相容れない。

 


この不平等を是正するためには、一部の国々で部分的に実現しているように、これらの少数派の婚姻の形態も法的に認めるという対策も考えられる。

 


しかし、そもそも婚姻という制度を法的に定めな

ければならない理由は明らかでない。

 


実際には多くの法制度は色々な点で既婚者を独身者よりも優遇しているが、この優遇も法の下の中立性と衝突するから、もっと根本的に、婚姻という制度を法的には廃止すべきである。

 


婚姻という法的制度がないところでは、離婚もない。あるのは、共同の世帯を持つこととそれを解消することである。

 


その共同生活者の権利義務関係は契約で定めることもできる。

 


現在の婚姻制度では配偶者間の法的関係は強行法規によって大部分定められている。

 


感想

 


確かに婚姻制度は廃止してもいいかもしれないと思いました。

 


下記の本を參考にしました

 


『自由はどこまで可能か』

 リバタリアニズム入門

 森村 進

 講談社現代新書

 

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