とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

労働と読書

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 タイトルがぼく自身の感覚と同じだったので興味があり、購入しました。 ②こんな本です 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 三宅香帆著 集英社新書 「大人になってから、読書を楽しめ…

どこまでが「自分で感じたもの」か?

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル どこまでが「自分で感じたもの」か? 純粋主義を「舌のみで評価するべき…

味の評価は歪められる

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 歪められた評価 料理の名前が味やおいしさの評価に影響するのはおかしい…

味と名前

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 名前の影響 2020年のNHKスペシャル「食の起源」で行われた面白い実験を…

アボカドは栄養になるか

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル アボカドは栄養になるか 今度はアボカドを例にしよう。 アボカドは、さ…

レビュアーの意図

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル レビュアーは悪くないのか 他人のレビューを参考にして失敗した場面を考…

「好みが合う」とは

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 主観主義を守れるか 主観主義は次のように反論するだろう。 他人の評価…

他人の評価をみる

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 他人の評価をみる 評価の客観性を擁護するためにまず指摘したいのは、私…

態度表明としての評価

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 態度表明としての評価 主観主義は、評価は性質帰属ではないと主張する。…

文化的相对性とは

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 文化的相对性 ある飲食物をおいしく感じるかどうかには文化差がある。 …

大多数の「標準」

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 大多数の「標準」 色や味については「通常/標準/普通」といったものを設…

ものの認識

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 物理的基準 「対象がもつ性質はどのように特定されるのか」という疑問が…

性質帰属とは

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 性質帰属 性質帰属のわかりやすい例は記述的判断だ。「このポストは赤い…

「正しさ」の多様性

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル どの「正しさ」が問題か たとえば、通常なら1時間で着くはずの山頂まで3…

センスの客観性

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 好みは人それぞれ センスの客観性を考える際には、対象は同じでも人によ…

価値を見抜くセンス

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 価値を見抜くセンス センスがある人は良いか悪いかが判定できるが、ない…

知覚と評価の分かれ目

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 知覚と評価の分かれ目 評価と記述的判断のさらなる違いを理解するために…

食に関する評価と記述

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 食に関する評価と記述 「おいしい」「まずい」は食べたものに対する評価…

評価するとは

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 評価的判断 評価は価値を捉える心の働きである。 簡単に言えば、良いか…

「純粋な味」はない

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 「純粋な味」はない 舌ないし味覚のみで感じられ、かつ、他から影響を受…

眼と耳をふさぐべきか?

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 眼と耳をふさぐべきか? 飲食物の見た目を変えると味が変わるという錯覚…

味に対する期待

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 期待と注意 ここで、視覚の影響は聴覚の影響とは少し違っているのではな…

見た目で味が変わる

こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 見た目で味が変わる 次に視覚を検討しよう。 食べ物の情報を最初に得る…