こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
タイトルがぼく自身の感覚と同じだったので興味があり、購入しました。
②こんな本です
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
三宅香帆著
「大人になってから、読書を楽しめなくなった」
「仕事に追われて、趣味が楽しめない」
「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。
「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。
自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。
そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?
すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。
③ こんな言葉が印象に残りました
日本のように、会社に強制されて長時間労働をしてしまう社会はもちろん問題だ。
しかし諸外国の例が示しているとおり、新自由主義社会では会社に強制されなくとも、個人が長時間労働を望んでしまうような社会構造が生まれている。
そもそも新自由主義社会は人々が「頑張りすぎてしまう」構造を生みやすく、それは会社が強制するかどうかの問題ではない。
個人が「頑張りすぎたくなってしまう」ことが、今の社会の問題点なのである。
本書の文脈に沿わせると、「働きながら本が読めなくなるくらい、全身全霊で働きたくなってしまう」ように個人が仕向けられているのが、現代社会なのだ。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法 』
三宅 香帆著
角川文庫
『ファスト教養 』
10分で答えが欲しい人たち
レジー著
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。