とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

セックスワークは労働か

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


上野千鶴子さんの教え子という経歴と、男性の性の歴史というテーマを研究しているというところに興味があり、購入しました。

 


②こんな本です

 


『平成オトコ塾』

 悩める男子のための全6章

 澁谷 知美著

 筑摩書房

 

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こんな生き方、どうでしょう?

 


平成男子の恋愛から結婚、非モテまで、知られざる包茎手術の真実から、風俗店利用の是非まで。

 


オジサン的「男らしさ」とは違う、新しい視点から提案する、平成男子の「生き方」本。

 

 

 

③ こんな言葉が印象に残りました

 


性労働に就きたくない女性は本当に就きたくなくて、極度の嫌悪感を抱いていることも少なくありません。

 


ある研究会で「性風俗も労働だ」という話をしていた時のことです。 ひとしきり話をしたあと、同席していた60歳ぐらいの女性が「でも、私はもう市場に出たって売れないから」と発言しました。

 


やたらと喜々としながらの発言で、「性風俗が労働であろうとなかろうと私には関係ないわー」的な態度が読みとれてカチンときたので、「でも、最近は熟女専門店なんかもありますよ。○○さんも働けますよ」と返しました。

 


すると、たいへん憮然としたのです。

 


「売れないから」という言い方をしたから売りたいのかなと思ったのですが、どうもそうではなく

自分の市場価値が下がり、売ろうとしても売れない、売らなくて済むことが彼女に安心感をもた

らしていたわけです。

 


それほど彼女にとって性風俗というのは厭わしいものだった。なのに、まだまだいける、まだまだ市場はあなたを逃しはしないと引き戻され、ムッとしたのでしょう。

 


けれども、ある行いを労働と認めることが、その仕事に就かねばならないことを意味するわけではありません。

 


「○○業は労働である」と定義づけることと、「自分は○○業では働きたくない」ということは論理的に矛盾しません。

 


公然と発言することは○○業の人にたいし失礼です。

 


自分が風俗業に就きたくない人、身近な人に就いてほしくないという人は数多いと思いますが、そういう人でも「風俗業は労働である」どんどんいってしまっていいのです。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『日本の童貞』

 渋谷 知美著

 文春新書

 

 

 

『日本の包茎

 男の体の200年史

 渋谷 知美著

 筑摩書房

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。

 

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