とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

多数決を疑う

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


新書大賞の入選作品で、タイトルが気になったので、購入しました。

 


②こんな本です

 


『多数決を疑う』

   社会的選択理論とは何か

 坂井 豊貴著

 岩波新書

 

f:id:genzi1013:20210713194401j:image

 


選挙の正統性が保たれないとき、統治の根幹が揺らぎはじめる。

 


選挙制度の欠陥と綻びが露呈する現在の日本。

 


多数決は本当に国民の意思を適切に反映しているのか?

 


本書では社会的選択理論の視点から、人びとの意思をよりよく集約できる選び方について考える。

 


③こんな言葉が印象に残りました

 


多数決をめぐる最大の倫理的課題は、なぜ少数派が多数派の意見に従わねばならないのか、というものだ。

 


従わなければ罰されるからというのは服従する理由であって、従うべき義務の説明にはなっていない。

 


また「結果がこうなったのだから従うのが義務だ」というのは義務の押し付けであって、その「義務」の正しさを生じさせることに成功していない。

 


すなわち多数決においては結果に従うべき正当性が求められる。

(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『「決め方」の経済学』

「みんなの意見のまとめ方」を科学する

  坂井 豊貴著

 ダイヤモンド社

 


『多数決は民主主義のルールか?』

   斎藤 文男

    花伝社

 


⑤ 感想

 


集約ルールが多数決の他にも色々あること、多数決の現実的妥当性を学びました。

 


また、この本をきっかけにさらに深く学びたいと思いました。

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。