とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

権威と権力の違い

こんにちは。冨樫純です。

 

「権威」についてのコラムを紹介します。

 

権威と権力の違いに関心がありませんでしたが、少し興味が湧いてきました。

 

権力や正統性と関連の深い概念に「権威」 がある。

 

しかし、権威の概念も、権力に勝るとも劣らず多義的であり、 論争をはらんでいる。

 

その最大の理由は、それが、権力と自由、より正確には強制と自発性の両者にまたがる境界的な性質をもっているからである。

 

ある思想史家によると、「元来、権威の観念は、主として強制力や理性的な説得とは区別された根拠に基づいて、自発的な服従や同意を喚起する能力のことを意味した」

 

つまり、自発的服従が強調される点において通常の「権力」と区別される。

 

権威は、力による強制と議論による説得に対置され、「それに従うように求められた者が疑問を差し挟むことなくそれを承認すること」 がその特徴だとされる。

 

重要なことは、権威の承認はそれに従う側の自由なのではないということである。

 

権威においては従わせる者と従う者の関係は、あらかじめ決まっており、いわば垂直的である。

 

しかし、それゆえ、その権威を認めない者、その権威に抵抗する者からみると、権威も権力も、同意しがたい要求への服従を迫るという点で違いはない。

 

かくして、「現在では、権威の観念の主たる意味は、強制力に公式の権利を付与し、理性的な説得に命令的な力を与えるような根拠に基づいて、それが自発的であるか否かにかかわりなく服従や同意を喚起する能力のことである」ということになる。


下記の本を参考にしました


『現代政治理論』 新版
 川崎 修 他1名
 有斐閣アルマ