とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

PFIで庁舎建設 

こんにちは。冨樫純です。

 

「日本におけるPFI」についてのコラムを紹介します。

 

ここでは、メリットだけが紹介させていますが、デメリットもきっとあるだろうと思いました。

 

PFI とは、公共事業を実施するための手法の一つです。 民間の資金と経営能力・技術力(ノウハウ)を活用し、公共施設等の設計・建設・改修・更新や維持管理・運営を行う公共事業の手法です。

 

あくまで地方公共団体が発注者となり、公共事業として行うものであり、 JR や NTT のような民営化とは違います。

 

福島県川俣町は、民間活力で社会資本を整備する PFI (プライベート・ファイナンス・イニシアチブ) 方式で庁舎を建設する。

 

町は業務の一部民間委託などの条件を付ければ事業として成立するとし、早ければ来年度にも実施方針の策定などに着手する。

 

試算によると、一般財源や起債で建設する従来方式に比べ支出を十一億円以上節減できるという。

 

PFI推進法に基づき庁舎単体の建設、運営を町が民間に委託するのは全国的にも珍しい。

 

同町は八日、町議会全員協議会にPFI導入の可能性調査の結果を報告した。

 

建設予定地は同町八反田で、約22100平方メート
ルの敷地に鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積5000平方メートルの庁舎を建設する。

 

民間事業者が庁舎を建設するとともに、20年間運営し採算を確保する。

 

プランでは、3階の町議会議場も民間使用部分とし、議会閉会中はステージを設けイベント会場にもなる多目的利用を想定している。

 

さらに200台収容の駐車場と庁舎の建設面積に相当するフリースペースを設け、民間事業者の自由なアイデア中心市街地活性化に役立ち、収益も上げられる施設を建設する。

 

事業の採算性を向上させるため、町は水道事業と情報管理部門を事業者に委託することも検討している。

 

これにフリースペースの活用を加えることで、20年の事業期間で民間事業者の建設・維持運営コストをまかなえるとみている。

 

調査結果によると、一般財源などで建設する従来方式では初年度の町の支出は14億円を超す。

 

これに対しPFI を導入すれば、当初の建設コストがゼロで、次年度以降の支出が毎年1億円前後に平均化できる。

 

20年間の合計の支出も従来方式に比べ、11億円以上少なくてすむという。

 

川俣町は今年度、中心市街地活性化基本計画を策定し、新庁舎の建設予定地も盛り込む。

 

早ければ来年度以降、実施方針の策定や事業者の選定を進める方針。

 

応募事業者は金融、設計、建設、管理運営の機能を持つ3社以上のコンソーシアム(共同企業体)であることが条件。

 

今回の調査は自治省が全国のモデル事例とするため、同省の予算で実施した。

 

建て替え財源の確保が困難なため、町は PFIを導入する方針を決めた。

(出所)「日本経済新聞」 2000年6月9日付東北経済面。

 

下記の本を参考にしました

 

政治学』補訂版
 (NewLiberalArtsSelection)
 久米 郁男 他2名
 有斐閣