こんにちは。冨樫純です。
「社会主義」についてのコラムを紹介します。
日本は社会民主主義だと思うので、社会主義の一部になると思いました。
19世紀に発生した社会主義の思想と運動には、多種多様な立場があり、一般化して説明することは難しいが、20世紀の政治に大きな影響を与えた次のニつの立場の違いを理解しておく必要がある。
一つはソ連東欧型の社会主義であり、「共産主義」と呼ばれることもある。
マルクス·レーニン主義を基礎としており、労働者の武装装蜂起も含む階級闘争によって国家権力を奪取し(革命)、共産党による議会変革を行う。
もう一つは、イギリス労働党(フェビアン協会の流れをくむ)やスウェーデン社会民主党、(西) ドイツ社会民主党などにみられる西欧型の社会主義であり、「社会民主主義」 と呼ばれる場合もある。
議会政治を通じた政権獲得をめざし、ケインズ主義的な財政政策などによって市場経済に一定の計画性を加え、所得の再分配と社会保障の充実によって、より平等な社会の実現を図るものである。
現在では、東欧革命、ソヴィエト連邦の崩壊によって共産主義の勢力は弱まっており、中華人民共和国も市場化を強く推進している。
他方、社会民主主義も福祉国家体制の行き詰まりとグローバル経済への対応として、市場主義を取り入れた「第三の道」路線へと進んでいる。
下記の本を参考にしました
『現代政治理論』 新版
川崎 修 他1名
有斐閣アルマ