とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

経済成長と環境保全

こんにちは。冨樫純です。


エコロジー的近代化」についてのコラムを紹介します。


ぼくは、経済成長を目指すことに疑問に思っています。


日本に住んでいるからかもしれませんが。


エコロジー的な価値や観点を組み入れた社会の構造転換を、経済的近代化(産業化)に対比してエコロジー的近代化という。


経済成長と環境保全を二律背反的なものとみるのではなく、技術革新や政治的近代化などによって、環境保全をはかりながら経済成長を持続させていくことが可能であるとする立場である。


1980年代にオランダの環境社会学者 A. モルらによって提唱され(Mol &Spaargaren 2000)、98年のドイッでの社会民主党緑の党との連立政権の発足にともなって、ドイツの産業政策、環境政策の基本理念の1つに組み入れられるなど、EU諸国の環境政策に影響を与えている。


ドイツの M. イェニッケらは、二酸化硫黄、二酸化窒素などを低減させた 1970年代以降の日本の大気汚染対策を、32カ国の国際比較をもとに、エコロジー的近代化の成功の代表例と評価している(Jánicke & Weidner eds. 1995=1998)。


エコロジー的近代化論に対しては、科学技術に重点をおいた技術主義的環境主義であり、楽観的すぎる、平等や環境的公正の問題などを軽視しているという批判がある。


下記の本を参考にしました

 


社会学

   新版 (New Liberal Arts Selection)

  長谷川 公一 他2名

  有斐閣