こんにちは。冨樫純です。
「公的年金の一元化」に関するコラムを紹介します。
今となっては、ちょっと古い議論だと思います。
公的年金制度は完全積立て方式ではないため、産業構造が変わったりして加入者の数が減少すれば負担が過重になり、維持が困難になったり、複数の年金制度との間で負担についての不公平感が強まる。
歴史的な経緯があって制度は分立しているけれど、財政の安定のためにも、国民の間での負担の公平のためにも、公的年金制度はできるだけ一元化した方が望ましい。
1985年改正で導入した基礎年金制度は、自営業者の制度だった国民年金と動め人の制度だった厚生年金や共済年金との間で基礎的な部分について、
給付と負担を一元化した。
共済年金については、1997年に JR、JT、NTT の各共済組合が厚生年金に統合された。
統合するときは積立て金を移管するが、完全積立て方式ではないので、当然不足している。
積立て金の不足を誰がどう負担するか、また、3階部分の上乗せ給付をどうするかが問題になる。
下記の本を参考にしました。
『はじめての社会保障 』福祉を学ぶ人へ
椋野美智子・田中耕太郎著 有斐閣アルマ