こんにちは。冨樫純です。
「国民年金と国民皆年金体制」に関するコラムを紹介します。
年金に関するニュースを見るとき、役立つ知識だと思います。
国民年金は、もともとは1961年に、厚生年金や共済年金などの勤め人の年金制度に加入していない人たちすべてが加入する公的年金制度として始ま
った。
これによって、国民皆年金が実現したのだ。
ちょうど同じ年に国民健康保険が健康保険や共済組合に加入していない人をまとめて加入させて国民皆保険を実現したのと同じやり方だ。
このように、その他グループの年金制度として生まれた国民年金は、後に1985年の改正で国民全員に共通の基礎年金に生まれ変わる。
ところで、国民皆年金といっても、1961年には強制加入が義務づけられなかったグループが2つある。
学生と勤め人の妻である専業主婦などだ。
この人たちは希望すれば国民年金に加入できる任意加入者として残された。しかし、加入しない人が障害をもったときや離婚したときの保障に欠けるため、勤め人の妻である専業主婦などは基礎年金ができた85年改正で、学生は89年改正で、いずれも強制加入に変更された。
下記の本を参考にしました。
『はじめての社会保障 』福祉を学ぶ人へ
椋野美智子・田中耕太郎著 有斐閣アルマ