とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

GNPに代わる指標はあり得るか

 

こんにちは。冨樫純です。

 


「GNP」に関するコラムを紹介します。

 


経済的なニュースを見るのに役立つ知識だと思います。

 


GNPは市場で取引引される財·サービスがその対象であるから、市場で取引の対象とならない財·サービスは含まれない。

 


また、経済活動によって環境が破壊されても、その損害額は考慮されない。

 


そこで、生活により密着した指標として、国民経済の福祉水準を数量化する試みとして、国民純福祉(国民福祉指標, NNW)が提唱されている。

 


具体的には、国民総生産から、環境破壊などマイナス面のコストを差し引き、市場で評価されていない家事労働や余暇を金銭面で評価して加えたものである。

 


また、最近では経済的な豊かさの代表的な指標である所得とともに、持ち家比率や教育水準、公園などの社会的資本の整備状況などいくつかの分野別のランキングを用いて、各地方公共団体別の暮らしやすさの指数も作成されている。

 


しかし、全体としてどういった評価が望ましいのかについては、一致した意見を見つけるのは困難

である。

 


いろんな限界はあるにせよ、GNP という指標は市場の客観的な評価に基づいているという点で、もっとも基本的な指標といえよう。

 


下記の本を参考にしました。

『入門マクロ経済学』井堀利宏著  新世社