こんにちは。冨樫純です。
「物価指数」に関するコラムを紹介します。
経済的なニュースを見るのに役立つ知識だと思います。
GNPは一国全体の生産活動の水準を指標にしたものであるが、では、一国全体の価格水準を指標化するものとしては、どのようなものが用いられているだろうか。
物価指数としては、消費者物価指数と卸売物価指数がある。
前者は、消費財から構成される物価指数であり、後者は、原材料や輸入·輸出財など企業の生産活動に用いられる財から構成される物価指数である。
消費者あるいは家計の消費行動にとってもっとも身近な物価指数は、消費者物価指数である。
この指数が上昇するとき、家計は財やサービスの価格が上昇して、インフレが進行していると感じるだろう。
企業にとっては卸売物価指数も重要な価格指数となる。生産活動をするのに財の購入は不可欠であるが、その際に問題となるのは消費財ではなく、生産に投入される財であるから、卸売物価指数がそれほど上昇していなければ、たとえ消費者物価指数が大きく上昇しても、生産活動にはそれほどの影響はないだろう。
GNP デフレーターは、消費財の価格も生産財の価格もともに考慮した物価指数であり、
一国全体の価格の変動をまとめてみる際には、もっとも適切な指数といえるだろう。
下記の本を引用しました。