こんばんは。冨樫純です。
「わが国の労働市場の変化」に関するコラムを
紹介します。
経済的なニュースを見るのに役立つ知識だと思います。
わが国の労働市場では,終身雇用、年功序列賃金、企業別組合などに代表される日本的な慣行がみられ、他の先進諸国の労働市場とは異なる特徴として、注目されてきた。
特に、1970年代後半からの2つの石油ショックや円高に対しても、大量の失業を発生させることなく、比較的順調に産業調整、雇用調整が進展したことが、わが国の労働市場での調整のメリットであるとして、欧米の研究者から、日本的慣行を評価する声もあがった。
長期的な視点で企業も労働者も行動する方が、長期的には望ましい状況が達成できやすい
という評価である。
しかし、1980年代後半から、わが国の労働市場でも大きな変化が現れるようになった。
最近では失業率も3%台と、かなり上昇してお
り、終身雇用や、年功序列の賃金体系も崩れつつある。
大企業といえども、中高年の労働者を年功で昇進させる余裕はなく、出向などの形で人員整理を進めている状況にある。
また、パートで働く契約社員などの普及やフレックスタイム、年棒制度の採用など、雇用環境は大きな転換点を迎えている。
下記の本を引用しました。