こんにちは。冨樫純です。
独学で哲学を学んでいるので、勉強してきたことを整理する感じで書いていきたいと思います。
哲学者を1人ずつ取り上げて、その思想、時代背景、感想などを書いていきます。
取りあげる哲学者や思想は、ほくが勝手に選んでいます。
哲学者 ルソー
思想 社会契約説
文明社会のすベての人間が、全員一致の約束によって、自由で平等な主体の人民として改めてひとつの社会に自発的に参加する契約を結ぶことが必要であると考える。
この最初の約束が、社会の基礎であり、正当な国家形成のための社会契約、つまり、人民主権(国家の主権が人民にあること)を大前提とした国家の形成である。
そして、自由 ·平等をめざし、社会全体の幸福を追求しようとするために、個人がもつ特殊意志を放棄し、一般意志への服従を誓いあうのである。
一般意志は、契約を結んだ人民の共通の意志であるため、みずからの意志に従うことになり自由が獲得される。
人民の自由な自発的意志で国家が成立し、人民主権のもとで各人は新しい自由と権利(社会的自由)を享受するのである。
なお、政府は主権者ではなく、人民の意志の執行機関にすぎない。
また、彼は人民主権の立場から代議制を否定し、直接民主制を理想とした。
特殊意志とは「自己愛」といった利己的な意志であり、一般意志とは、個人の意志をこえてつねに公共の利益をめざす意志である。
背景
17世紀から18世紀にかけて、フランスでは人間の理性によって旧い迷信や偏見を打ち破ろうとする運動が起こった。
その中でルソー(1712~ 78)は「人間不平等起源原論」「社会契約論」「エミール』などを著し、文明の堕落を批判して、生まれもった人間の善意に根ざした理想の社会を説いた。
下記の本を参考にしました
新 倫理 清水書院(高校の教科書)
倫理資料集 第一学習社
『史上最強の哲学入門 』
飲茶著
河出文庫
『もういちど読む山川倫理 』
小寺 聡編
山川出版社