とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

社会契約論とは

こんにちは。冨樫純です。

 

独学で哲学を学んでいるので、勉強してきたことを整理する感じで書いていきたいと思います。

 

哲学者を1人ずつ取り上げて、その思想、時代背景、感想などを書いていきます。

 

取りあげる哲学者や思想は、ほくが勝手に選んでいます。

 

哲学者 ホッブズ

 

思想 社会契約論

 

人間を動かすものは自分の生命を守ろうとする自己保存の欲求と、他者をしのごうとする虚栄心である。

 

人間はそれらの欲求を満たすために、あらゆる手段を用いることができる自由を自然権としてもっている。

 

もし、国家や法律がない自然のままの状態(自然状態)に人間を放置すれば、すべての人が利己的に行動し、 無制限に自由にふるまう結果、たがいに他人を敵として争う、破滅的な闘争状態に陥ってしまう(「万人の万人に対する争い」)とする。

 

そこで、死の恐怖にさらされた人びとは、「平和を求めよ」という理性の声に耳を傾け、理性の命じる自然法に従う。

 

自然法は、みずからが無制限に自由にふるまう自然権を、他人も放棄するという条件のもとで、自分も放棄せよと命じる。

 

人間がもつことができる自由は、他人が自分に対してもつことが認められる自由の範囲に制限されるべきである。

 

人びとは、このような自然法に従って争いをやめ、たがいの自由を制限しあう契約を結ぶ。

 

ホッブズは、この契約が守られるためには、違反した者を取り締まり、罰をあたえる国家の権力が必要であると考えた。

 

そこで、人びとは自分たちの権力を国家に譲渡し、その国家に服従することによって争いをおさえる社会契約を結ぶ。

 

背景

 

17世紀のイギリスで、ピューリタン(清教徒)革命の後の混乱期に生きた。

 

彼は「「リヴァイアサン」を著して当時の内乱状態をおさえるためには、強力な権力をもつ国家が
必要であると説いた。

 

感想

 

「万人の万人に対する争い」という思想がおもしろいと思いました。

 

無制限に自由にふるまう結果、たがいに他人を敵として争う、破滅的な闘争状態に陥ってしまうとは。

 

下記の本を参考にしました

 

新 倫理 清水書院(高校の教科書)

倫理資料集 第一学習社

 

『史上最強の哲学入門 』
 飲茶著
 河出文庫

 

『もういちど読む山川倫理 』
 小寺 聡編
 山川出版社