とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

音で味が変わる

こんにちは。冨樫純です。

 


哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル  

 


音で味が変わる

 


イグノーベル賞をとったチャールズ・スペンスの研究を紹介しよう。

 


それは「ソニックチップ」という名前でよく知られている。

 


その実験の参加者はマイクとイヤホンをつけてポテトチップスを食べる。マイクはロのなかでポテトチップスが噛み砕かれたときの音を拾っており、その音はイヤホンから聞こえるようになっている。

 


つまり、実験参加者は自分の咀嚼音を聞くのだ。

 


ただし、イヤホンから流れる音はさまざまに加工することができる。参加者が聞く咀嚼音は、音量や周波数が上げられたり下げられたりしているのだ。

 


音を加工したときに何が起きただろうか。

 


まず、音量や周波数が上げられた咀嚼音を聞いたときには、ポテトチップスは新鮮でパリパリしておいしいと評価された。

 


これに対し、音量や周波数を下げた場合には、しなびていておいしくないと評価された。

 


賞味期限が切れているか開封後時間がたったものだと思った実験参加者は全体の4分の3もいたという。

 


しかし、参加者が食べたポテトチップスはすべてその場で開封したものだった。音量と周波数を上げた咀嚼音を聞いた場合でも、それらを下げた咀嚼音を聞いた場合でも、新しいポテトチップスが食べられていたのである。

 


感想

 


音で味が変わる訳ないと思っていたので、驚きました。

 


下記の本を參考にしました

 


『美味しい』とは何か    

 食からひもとく美学入門

 源河 亨

 中公新書

 

flier(フライヤー)