とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

上野ゼミ卒業生の現在

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


上野ゼミやその卒業生に興味があり、購入しました。

 


②こんな本です

 


『情報生産者になってみた』

上野千鶴子に極意を学ぶ

上野ゼミ卒業生チーム 他2名

ちくま新書

 

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1993年から2011年にかけて開かれていた、東大文学部「上野ゼミ」。

 


あまりの厳しさゆえに一時は志望者がゼロだったこともあるが、多くの同ゼミ出身者が、今や研究者やジャーナリスト、あるいは社会起業家として、たくましく情報生産者の道を歩んでいる。

 


上野ゼミで、彼らは何を学び、どう応用したのか。どこに行ってもアウトプットができる力は、どのように育まれたのか。かつての教え子たちによる、『情報生産者になる』の必携副読本。

 


③ こんな言葉が印象に残りました

 


私は上野ゼミで、「勝ち組に見える総合職女性たちにも涙がある」と訴え、そこに目を向けてこなかた女性学に対しても、そしてもちろん「エリート女性の贅沢な悩みに見える」という、 もっと苦しい思いをしてきた同級生たちからの批判にも、何度も何度も挑んでいくことにもなります 。

 


こうして私の修士論文は、就職時点ではバリバリやる気満々だった総合職女性が、就職活動時に「女性が働きやすい職場」をあえて選ばずにハードな職場に突入していくゆえに、出産後にかえって退職をしやすい実態を描いています。

 


この仮説に近いものは当初からあったのですが、上野ゼミで揉まれた結果付け足されたのが、配偶者選択についての観点です。

 


当初夫についての話がほとんど出てこなかった私とインタビュー対象者の会話には、上野先生本人を含めてゼミ内で疑問があがりました。

 


そこで、フォロー調査で夫の育児参加度合と、職場を選ぶのと同じように配偶者を選ぶ観点で聞き直しをしました。

 


その結果、のちにマッチョ志向と呼びますが、競争に対する親和性が高い女性は自らの職場のみならず、配偶者としても自分と同等以上にハードな働きかたをしている相手を選んでしまい、しかも夫にも出世から降りてほしくないと思って八方ふさがりになってしまう様相を明らかにしていくことができました。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『情報生産者になる』

 上野 千鶴子著

 ちくま新書

 


『基礎からわかる 論文の書き方』

 小熊 英二著

 講談社現代新書

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。

 

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