とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

痴漢の歴史

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


社会学を独学で学んでいて、タイトルに惹かれて購入しました。

 


②こんな本です

 


『痴漢とはなにか 』

   被害と冤罪をめぐる社会学

   牧野 雅子著

 エトセトラブックス

 

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なぜ日本では「痴漢」という性犯罪が、こんなにも日常化しているのか?

 


そして、「被害」の対で語られるべき「加害」ではなく、なぜ今「冤罪」ばかりが語られるのか?

 


戦後から現在までの雑誌や新聞記事を分析し、これまで痴漢がどう捉えられ、社会の意識がどう共有されてきたかを読み解いていく、これまでになかった新しいアプローチの書。


この社会は、「痴漢」の問題と今度こそきちんと向き合わなくてはいけない――前提を共有し、解決策を考えていくために必読の一冊!


③こんな言葉が印象に残りました

 


痴漢被害の問題は女性専用車両があれば解決できるなどと思っている人はいるだろうか。

 


女性専用車両は、根本的な解決策ではない。

 


女性専用車両が存在すること自体が、恥ずかしいことである。

 


日常生活が脅かされる、普通に通勤や通学ができない社会だということなのだから。

 


痴漢抑止バッジというものがある。

 


痴漢被害に遭っていた高校生が、母親のアドバイスのもとに「泣き寝入りしません」と書いたカードを鞄につけたら被害に遭わなくなったという経験をもとに、つくられたものである。

 


しかし、被害の背景には、その高校生が、自意識過剰であると人に言われることを怖れて女性専用車両に乗れず、一般車両に乗らざるを得なかったという事情があったという。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『痴漢外来 』

   原田 隆之著

   ちくま新書

 


『男が痴漢になる理由』

   斉藤章佳著

   イースト・プレス

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。