こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
独学で、社会学を学んでいます。
『信頼の構造』で有名な社会学者で、気になったので読んでみようと思いました。
②こんな本です
『安心社会から信頼社会へ』
日本型システムの行方
山岸 俊男著
リストラ、転職、キレる若者たち―日本はいま「安心社会」の解体に直面し、自分の将来に、また日本の社会と経済に大きな不安を感じている。
集団主義的な「安心社会」の解体はわれわれにどのような社会をもたらそうとしているのか。
本書は、社会心理学の実験手法と進化ゲーム理論を併用し、新しい環境への適応戦略としての社会性知性の展開と、開かれた信頼社会の構築をめざす、社会科学的文明論であり、斬新な「日本文化論」である。
③こんな言葉が印象に残りました
日本人の集団主義文化はどのようなものとして考えるべきでしょう。
この点に関して筆者は、日本人の集団主義文化は個々の日本人の心の内部に存在するというよりは、むしろ日本社会の「構造」のなかに存在しているのだという立場をとっています。
つまり、「集団主義的な」日本社会で人々が集団のために自己の利益を犠牲にするような行動をとるのは、人々が自分の利益よりも集団の利益を優先する心の性質をもっているからというよりは、人々が集団の利益に反するように行動するのを妨げるような社会のしくみ、とくに相互監視と相互規制のしくみが存在しているからだという観点です。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『タテ社会の人間関係 』
中根 千枝著
『信頼の構造』
こころと社会の進化ゲーム
山岸 俊男著
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。