こんにちは。冨樫純です。
独学で、憲法を学んでいます
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
この問題を考えるにあたっては、まず、現行憲法における天皇の位置づけからみていくことが必要となります。
明治憲法下では、天皇は現人神として神聖不可侵であり、統治権の総攬者として位置づけられていました。
つまり、天皇は生き神様であって、フランスのルイ14世やイギリスのエリザベス1世以上の絶対的な権力者だったわけです。
ですから、当然、外交も思うがままにできたわけです。
しかし、日本国憲法下においては、天皇の地位は根本的に変化しました。
天皇はもはや絶対的な権力者ではなく、単に「象徴」とされたのです (1条)。
「象徴」という言葉は、「鳩は平和の象徴であ
る」というふうに使われますが、無形で抽象的なものを有形で具体的なものによって表示する場合の後者を指します。
有形の存在である「天皇」が、無形の「日本国」と「日本国民統合」 の象徴とされたわけです。
そして、象徴としての天皇は、「国政に関する権能」を有さず、「国事に関する行為」のみを行うとされたのです (4条1項)。
つまり、天皇は、政治上の権限をいっさい否定され、形式的・儀礼的行為である国事行為のみを行いうる存在となったのです。
さらに、そのような国事行為であっても、天皇が自由に行えるのではなく、「内閣の助言と承認」 の下で,すなわち, 内閣の指示の下で行うことが必要とされたのです(3条)。
感想
憲法ができる以前は、天皇の権力が大きかったことを知りました。
現代でも、崇める風潮は残っていると感じます。
下記の本を参考にしました
『いちばんやさしい 憲法入門』
初宿 正典 他2名
有斐閣アルマ