こんにちは。冨樫純です。
独学で、憲法を学んでいます
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
生命の尊さと死刑
死刑は、憲法13条の保障する 「生命に対する権利」を侵害するので注意であるという主張に対し、最高裁判所の判決は次のようにいいました。
「生命は尊である。 一人の生命は、全地球よりも重い」
こういえばきっと死刑を憲法違反とするに違いないと誰でも思うでしょう。
でも、続きがあるのです。
しかし、憲法13条後段は「公共の福祉という基本的原則に反する場合には、生命に対する国民の権利といえども、立法上制限、剥奪されることを当然予想している」
みなさんの中に、これだから法律家は嫌いだという人がいても仕方ないでしょう。 たしかに、後で剥奪できるというくせに、 「一人の生命は、全地球よりも重い」なんていうのは偽善的に過ぎるのかもしれません。
ところで、 生命を剥奪できる 「公共の福祉」というのは、なんとも抽象的でとらえどころがありません。
もうすこし具体的なイメージが必要です。
次のように考えればよいでしょう。
わたしたちの住む社会には自分の生命はともかく、他人の生命など何とも思わない人間が現に存在しています。
たとえば、金のために、逆怨みのために、極端な場合には娯楽のために、人を殺す人間もいるのです。
そのようなことを行う人間の生命が「全地球より重い」としても、それを完全に保護するわけにはいかないでしょう。なぜならば、殺された相手の生命も「全地球より重い」のですから。
このような行為を行った者に対しては、 「生命に対する権利」の刺奪もやむをえないということになります。
感想
「一人の生命は、全地球よりも重い」とよく言われますが、最高裁判決から来ているようです。
最高裁判決が一般的に広がっているようで、おもしろいと思いました。
最高裁判決が一般的に広がっているようです。
下記の本を参考にしました
『いちばんやさしい 憲法入門』
初宿 正典 他2名
有斐閣アルマ