こんにちは。冨樫純です。
独学で、憲法を学んでいます
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
信教の自由とはどんなものか
憲法で、 広く 「信教の自由」 といわれる20条は、けっこう複雑な条文からできています。
しかし、それを内容から大きく2つに分けるとずっと見わたしやすくなります。
①個人やその集団(団体)の信教の自由を保障する規定と、②信教に対するもっとも大きな脅威である国教を否認する規定の2つの要素です。
信教の自由が、このような2段がまえの保障になっているのは、歴史的理由によります。
ある時代には、宗教が非常に強力で、国を支配することもありましたし、世俗の権力である国が強く、宗教を政治に利用した時代もありました。
いずれの場合にも、宗教と国は密接に関係していたのです。 そこでは、国教という制度があるのが
普通でした。
特定の宗教や宗派が国と結びついて、政治権力を与えられたり、優遇されたりしていたのです。
しかし、ヨーロッパでの宗教戦争や紛争の悲惨な経験から、国教といった制度は国民を幸福にしないのではないか、と考えられるようになります。
その結果、宗教は個人の自由にまかせ、国と宗教とを分けるのが望ましい、とされるようになったのです。
このような考え方が憲法条文に反映されるようになり、日本国憲法も「信教の自由」としてこの2つの要素を内容としているのです。
感想
確かに、政治と宗教が結びつくといい結果にならないこともあると思いました。
下記の本を参考にしました
『いちばんやさしい 憲法入門』
初宿 正典 他2名
有斐閣アルマ