こんにちは。冨樫純です。
独学で、憲法を学んでいます
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
教科書検定は国家の権限行使の限界を超えているのでしょうか。
この点については、教科書検定制度それ自体が違憲かという問題と、検定での個々の不合格処分が違憲かという問題とを区別して考えることが必
要です。
まず、前者の問題から考えていきましょう。
大学の授業で用いられる教科書については、検定制度というものがありませんが、それでも、これといった弊害は生じてはいません。
そこで、小中高等学校で使われる教科書についても、検定制度を廃止してよいのではないか、との意見が出てくるかもしれません。
しかし、小中高等学校の場合にまで、教科書を 「自由化」 すると、 種々の弊害が生じてきます。
たとえば、大学生と比べると、児童生徒には十分な批判能力が備わっていないため、教科書に書かれていることを無批判に受け入れてしまいがちです。
そうすると、特定の思想に偏った教科書が使用されると、児童生徒が特定の思想だけを正しいと信じ込んでしまう危険性があります。
また、学校や地域によって内容やレベルの異なった教科書を用いて授業をすれば、上級の学校への進学に際して、不公平が生じます。
そうすると、教科書の内容の政治的中立性、正確性、適切性の確保や、全国一律の教育水準の確保などのために国家が教科書の内容に関与する必要性を否定してしまうことはできず、検定制度それ自体を違憲とはみなしえないでしょう。
感想
小中学校の頃は、確かに、教科書が正しいと絶対視していたと思います。
下記の本を参考にしました
『いちばんやさしい 憲法入門』
初宿 正典 他2名
有斐閣アルマ