とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

商店街が潰れた理由

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


以前から、商店街が潰れた理由が気になっていて、その謎が解けそうだと思い、購入しました。

 


②こんな本です

 


『商店街はなぜ滅びるのか』

 社会・政治・経済史から探る再生の道

 新 雅史著

 光文社新書

 

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極めて近代的な存在である商店街は、どういう理由で発明され、そして、繁栄し、衰退したのか?

 


よく言われるように、郊外型ショッピングモールの乱立だけが、商店街衰退の原因なのか?

 


さらに、地域コミュニティの要となる商店街の再生には、どういう政策が必要なのか?

 


膨大な資料をもとに解き明かす、気鋭の社会学者による画期的な論考。

 


③ こんな言葉が印象に残りました

 


わたしたちが商店街と聞いて想像するのは、中心街のものだけではないだろう。

 


住宅街のなかにある10軒程度の商店街もイメージとしてあるはずである。

 


住宅街のなかにある商店街生活必需品の販売が中心である商店街、それがこの時期に構想されたのである。

 


このように、商店街は、伝統的な存在と見なすことはできない。

 


スーパーマーケットやショッピングモールが「新しい」存在である一方で、商店街が「古い」存在と見なされることがあるが、実際のところ商店街は、20世紀の社会変動にあわせて創られた「新しい」存在であった。

 


また、注意すべきは、商店街という考えが、百貨店などと同じ時期に出てきて、その要素を取り入れて形成されたことだ。

 


ただ、こうした商店街の形成プロセスは、戦後になって、多くの人に忘却された。商店街を形成する零細小売商は、自民党の保守政治とむすびつくことで、既得権を固守しようとする「地域ボス」としてふるまう存在であると見なされた。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『商店街はいま必要なのか 』

「日本型流通」の近現代史

 満薗 勇著

 講談社現代新書

 


『商店街再生の罠』

 売りたいモノから、顧客がしたいコトへ

 久繁 哲之介著

 ちくま新書

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。

 

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