こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
哲学系の動画で紹介されていて、おもしろそうだと思い、購入しました。
②こんな本です
『自由はどこまで可能か』
リバタリアニズム入門
森村 進著
裁判は民営化できる、国債は廃止、課税は最小限に、婚姻制度に法は不要―国家の存在意義を問い直し、真に自由な社会を構想する。
③こんな言葉が印象に残りました
リバタリアニズムにとって、家族にいかなる地位を認めるか、特に未成年の子供をどのように取り扱うかは難問である。
一方、アメリカの多くのリバタリアン、特に保守的な価値観を持つリバタリアンは、人間形成における家庭内のしつけと教育の重要性を強調して、政府からの家族の自由を主張する。
デイヴィッド・ボウンが『リバータリアニズム入門」の中で「家族は、私たちが世の中や道徳的諸価値を理解する際に、ほとんどのことをそこで学習する制度である」と言っているのはその代表である。
この種のリバタリアンは、親が自分たちの子供に対する教育の権限を持つということを当然視する。
この考え方によれば、親は自分たちの子供にふさわしいと思う学校を選んで、学校教育を委ねることができる。
いや、そもそも学校教育は親や子供にとって義務でない。
代わりに、自宅で親自身や家庭教師が子供を教育することも自由である。
日本では「教育権」に関する論争で「国家の教育権」と「国民の教育権」(多くの場合、その実態は現場の教師の教育権) の二つの説が対立したが、そこでは無視されがちだった親(親一般ではなくて、それぞれの子供の親)こそが、教育の権限を持つと考えられることになる。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『リバタリアニズム』
渡辺 靖著
『正義とは何か』
現代政治哲学の6つの視点
神島 裕子著
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。