とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

保育園と虐待防止

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、経済学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル  

 


虐待の抑止力にもなる

 


なぜ、特定の家庭環境の子どもの多動性・攻撃性が減少し、行動面で大きな改善が見られるのでしょうか。

 


まず考えられるのは、保育園で行っている教育の質が高いということです。

 


保育士さんは、訓練を受け、経験も積んだ専門家です。

 


高校を卒業していないお母さんの家庭では、しつけの質が低くなってしまう傾向があるため、保育園で過ごすことで、子どもにとっての環境が大幅に改善されます。これが最終的には、子どもの行動面の改善につながったのでしょう。

 


もう一つ考えられるのは、お母さんのしつけの質の改善を通じた間接的な影響です。

 


イクメンが増えたといっても、やはり子育てはお母さんの仕事とみなされがちです。 子どもが保

育園に通っていない場合、お母さんが四六時中子どもの世話をすることになりますが、いくら子ども好きでも24時間一緒にいると大きなストレスになりえます。

 


もちろん、保育園を利用するということは、お母さんは外で働かなければならないのですが、それを考慮に入れても、子育てストレスが下がる可能性があります。

 


また、外で働くということは、当然、家庭としては収入が増えるということです。お金だけで家族が幸せになれるわけではありませんが、お金があることで避けられる面倒や悩みは少なくありません。 

 


そのため、保育園を利用することで、お母さんの金銭的な悩みとそこから生じるストレスが軽減されると考えられます。

 


こうした変化が、お母さんのストレス減少、幸福度アップとしてデータに表れているのではないでしょうか。

 


お母さんの精神面が安定すると、母子関係が良好になるので、子どもを叩いてしつけるといった好ましくない行動が避けられるようになります。

 


子どもを叩いてはいけないと頭ではわかっていても、イライラしていると自分自身をうまくコントロールできなくなってしまうのは誰にでもあることです。

 


また、子どもが保育園に通うことで、保育士さんのような家族以外の人の目に触れるようになります。子どもの体を見たり、話をしたりすることで、保育士さんは子どもが叩かれていることを知りえます。

 


子どもが叩かれていることがわかれば、保育士さんは親に適切な指導をしたり、児童相談所と連携したりすることもでき、体罰や虐待の抑止力になるということも考えられます。

 


感想

 


どんなに子どもが可愛くても手をあげたくなるのが、育児だと思います。

 


お母さんのストレス軽減のためにもやはり、保育園に預けるメリットはあると思います。

 


下記の本を参考にしました

 


『家族の幸せ』の経済学 

  データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実

  山口 慎太郎著

  光文社新書

 

 

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