こんにちは。冨樫純です。
独学で、経済学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
育休3年制の効果
① 1年間の育休は母親就業にプラスの効果
シミュレーションの結果によると、1年間の育休が取得可能な今の制度は、お母さんの就業を大きく引き上げることがわかりました。
育休が全く制度化されていない場合と比べて、現在の育休制度は、出産5年後に仕事をしている母親の割合をおよそ50%から60%に引き上げているようです。
② 育休3年制に追加的な効果はなし
ところが、今の制度を変更して、育休期間を3年間に延長することにはさほど大きな効果がないと予測されました。
育休3年制を導入しても、出産5年後に仕事をしている母親の割合は現在に比べて1パーセントしか増えないようです
③育休は3年もいらない
育休3年制への移行が大きな効果を持たないと予測されているのは、多くの人は育休を3 年間も必要としていないと考えられるためです。
待機児童問題が深刻であるとはいえ、子どもが1歳になれば、無認可も含めて保育園の利用もより現実的に可能になります。
また、育休3年制のもとでも、給付金がもらえる期間が1年であるならば、2年目以降は家計所得が大きく落ち込みます。多少の苦労があっても、収入のために仕事復帰したいと考えるお母さんが多数派であると予測されています。
こうした理由で、育休3年制が導入されたとしても、実際に3年間育休を取る人はあまり多くないのではないかと考えられます。
したがって、今よりも手厚い育休3年制に移行したとしても、お母さんの就業に大きな影響を与えないでしょう。
感想
育休の長さの効果を考えた、その視点に感心しました。
下記の本を参考にしました
『家族の幸せ』の経済学
データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実
山口 慎太郎著