とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

家庭環境と子ども

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、経済学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル  

 


家庭環境で子どもの発達に差が出る

 


では、発達指標は、子どもの家庭環境によってどの程度異なっているのでしょうか。

 


家庭環境を直接測るのが最も望ましいのですが、その点について詳しく知ることができないため、ここでは便宜的にお母さんの学歴に注目します。

 


お父さんの学歴でもいいのですが、子どもと関係がより密なお母さんを選びました。

 


気をつけなければならないのは、お母さんの学歴によって、子どもにとっての家庭環境が直ちに決まるというものではない点です。

 


お母さんの学歴が低い場合、子どもにとっての環

境が望ましくないものになる傾向が、学歴が高い場合と比べて強くなってしまうのですが、あくまで傾向であり、すべての人に当てはまるものではありません。

 


また、子どもにとっての家庭環境が望ましいものでなかったとしても、お母さんが責められるべきだということにもなりません。

 


ただ、お母さん、あるいはお父さんの学歴が低い場合、経済的に貧しかったり、子育てに必要な情報が十分に得られなかったりする傾向がどうしても出てきてしまうのが現状です。

 


だから、そうした家庭に十分な支援が届くような社会を築いていく必要があります。

 


一番上のグラフは言語発達指標です。お母さんが4大卒以上である場合、子どもの言語発達は、0.44とプラスの値を示していますから、平均よりも進んでいることを意味します。

 


しかし、その数字は小さく、偏差値換算で0.4ですから、大きな違いがあるとは言えません。

 


より大きな差が見られるのは、多動性、攻撃性指標です。

 


お母さんが4大卒以上である子どもの場合、それぞれ、マイナス0.13とマイナス0.12ですから、平均よりも落ち着きのある子どもだといえます。

 


一方、お母さんが高校を卒業にしていないと、子どもの多動性指標は0.1で、攻撃性指標は0.21ですから、多少の問題行動が見られる子どもであると判断されます。

 


感想

 


子育てに学歴は関係ないと思っていましたが、そうではないようです。

 


傾向なのですべてに当てはまるわけではありませんが、意外でした。

 


下記の本を参考にしました

 


『家族の幸せ』の経済学 

  データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実

  山口 慎太郎著

  光文社新書

 

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