こんにちは。冨樫純です。
独学で、経済学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
出会う機会の問題を解決
ある分析では、マッチングサイト上でやり取りされたメッセージの中の言葉をAIで分析し、誰と誰がオフラインでのデートに至ったかを確認しています。
具体的には、男女お互いが連絡先を交換した場合、マッチに至ったと判断しています。
このマッチングサイトでは、プロフィールを見たうちのおよそ10パーセントにメッセージを送り、さらにそのメッセージを送ったうちのわずか5パーセントしかデートに至っていないことがわかりました。
やはりデートに至るのは一つの大きな成果と見なしてよいでしょう。
デートの結果、がっかりしてそれ以来会わなくなるケースもあるでしょうし、交際が進展して結婚に至るケースもあるでしょうが、オフラインの行動はデータ上、知ることができません。
なお、デートに至ったカップルのプロフィールを分析した結果、年齢、容姿、身長、体重、同士でマッチしていることがわかりました。
さらに面白いことに、男性は女性に対して容姿を、女性は男性に対して経済力を重視する傾向もわかりました。
これは人々の好みの結果なのでしょうか。それともマッチングサイト上においても、出会いの機会が不十分で、その結果似たもの同士が出会うことになっているのでしょうか。
その答えを見つけるために、この研究ではコンピュータ上でシミュレーションを行いました。
データ分析によって明らかになったサイト利用者の好みに基づいて、仮に、出会いの機会が十分ある場合に実現するであろうカップルの組み合わせを導き出したのです。
そして、そのシミュレーションの結果と、実際にサイト上で見られたカップルの組み合わせの傾向はほぼ一致していることが明らかになりました。
この結果から言えるのは、マッチングサイト上では、事実上、誰もが誰とでも自由に出会え、出会いの機会が乏しいという問題が存在していないということです。
マッチングサイトで生まれる似たもの同士のカップルは、彼ら/彼女ら自身の好みと選択の結果なのです。
出会いの機会を提供するのがマッチングサイトのそもそもの目的であるとはいえ、実際に十分な出会いの機会を提供できているというのはちょっとした驚きです。
感想
マッチングサイトのメリットばかりが強調されているように感じました。
デメリットが気になります。
下記の本を参考にしました
『家族の幸せ』の経済学
データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実
山口 慎太郎著