とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

育休と会社の評価

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、経済学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


収入より 「家族との時間」を大切にする選択

 


やはり一番気になるのは、育休を取ったことで会社からの評価が下がってしまうのではないかという点です。

 


育休を取ると、仕事に対して献身的でなく、家庭を優先する人だとみなされ、昇進や昇給の機会が与えられなくなる可能性があります。

 


しかし、この育休改革の結果、お父さんの育休取得はもはや普通のことになってしまったため、育休取得を理由に不利に扱うとは考えにくいというのが、著者らの説明です。

 


育休によるキャリアへの悪影響の理由として、もう一つよく挙げられるのは、プロとしての仕事の能力が休業中に落ちてしまうことです。

 


これは長期間育休を取る女性についてよく挙げられる育休取得のデメリットですが、たかだか4週間の育休で仕事の能力が落ちるとは考えにくいため、こちらも当てはまらないだろうと著者らは考えています。

 


育休取得がお父さんの所得に及ぼす影響については、スウェーデンでも研究が行われています。

 


スウェーデンではお父さんの子育て参加を促すために、1995年に育休改革を行い、お父さんだけが取ることのできる1カ月の育休を導入しました。

 


改革直前に子どもが生まれたお父さんと、改革直後に子どもが生まれたお父さんのその後の収入を比較し分析した結果、お父さんの育休取得は、その後3年間の所得を2パーセントほど減らすことがわかりました。

 


お父さんの1カ月ほどの育休取得は、小さい収入減少につながったようですが、日本ではどうでしょうか。

 


日本では、まだまだお父さんの育休取得が進んでおらず、データが整っていないため、この疑問に明確に答えを出すには至っていません。

 


お父さんが育休を取ることで家庭を大事にするようになり、本人のライフスタイル選択の結果として収入が減ってしまうのならば納得のいく話です。

 


しかし、育休取得のせいで、職業人としての評価を下げられてしまうのは好ましくないと考える人も多いでしょう。

 


お父さんの育休取得が当たり前のことになれば、そうしたことは避けられるかもしれませんが、育

休取得のために職場で不利に扱われることがないと安心できなければ、そもそもお父さんの育休取得も進みません。

 


感想

 


確かに、会社員である限り、会社からの評価は気になります。

 


会社側から、育休取得が評価を下げることにはならないと言ってもらうのが理想的だと思います。

 


下記の本を参考にしました

 


『家族の幸せ』の経済学 

  データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実

  山口 慎太郎著

  光文社新書

 

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