こんにちは。冨樫純です。
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
ミクロレベルとマクロレベル
重要なのは、「個人と社会」 が社会学の永遠のテーマであることに示されているように、社会学という学問が、ミクロレベルでの行為の分析とマクロレベルでの全体社会の分析とを統一的に説明する理論の構築をめざしていることである。
少し詳しくいえば、ミクロレベル (行為の水準)、メゾレベル (集団・組織の水準)、マクロレベル (全体社会の水準)という3つのレベルを統合した理論をめざすところに、社会学の究極の目標があるのだ。
ミクロレベルの人間の行為の分析では、行為の主観的側面と客観的側面に焦点があてられる。
主観的側面の分析とは、行為者の意図や動機をとおして行為を理解することであり、客観的側面の
分析とは、行為の観察可能な側面を記述し、説明することである。
ヴェーバーは、行為の主観的側面を「主観的に思念された意味」と呼んで、客観的側面のみならず主観的側面も重視して行為の分析をおこなっている。
複数の行為者の行為が集合した結果、行為者の主観的意図に反した社会事象が生起することを意図せざる結果」という。
行為者の個々の行為を出発点にして社会事象を
説明することの難しさは、この「意図せざる結果」 の出現にある。
マクロレベルの全体社会の分析として有名なのは, K. マルクスの資本主義の分析である。
彼は、資本主義の構造的矛盾の原因を階級問題に求め、「資本家階級による労働者階級の搾取が構
造的矛盾を引き起こす」 という仮説を示し、全体社会の作動メカニズムについてモデルを提示した。
ヴェーバーにせよ、マルクスにせよ、彼らが偉大なのは、自分たちの生きた社会と格闘するなかから、社会が抱える問題を解決したり、社会が作動するメカニズムを明らかにしようとして、それぞれ独自の学問を切り拓いていったことである。
彼らの学問的な営みが私たちに教えるのは、社会学あるいは社会科学は、社会的現実と向きあったアクチュアルな学問でなければならないということだ。
感想
ミクロレベル 、メゾレベル 、マクロレベル という3つの視点から社会みることができることを学びました。
どの視点でもおもしろそうだと思いました。
下記の本を参考にしました
『Do! ソシオロジー』改訂版
友枝 敏雄 他1名
有斐閣アルマ