とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

フィンランド産の松茸

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、政治学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


フィンランド産の松茸

 


高級食材の代名詞、松茸。

 


昔は国産の松茸でもそれほど高価ではなかったという話を聞くが、今や国産の松茸は大変な高値である。

 


しかし、 お店によってはずいぶんと安く松茸料理が食べられたりする。日本は、世界各国から松茸を輸入しており、安い輸入物の松茸を使って、それなりに松茸料理を楽しませてくれる。

 


貿易がわれわれの生活を豊かにしていることを実感することになる。

 


そして、この貿易は、何も松茸を食べる日本人を幸せにするだけではない。 いままで、松茸などあ

まり食べなかったフィンランドでは、日本に高値で輸出できるとあって松茸狩りのブームが起こっているという。

 


著者の一人もフィンランド産の松茸を食べてみたが、なかなかいける松茸であった。 日本人は安くておいしい松茸が食べられるし、フィンランドの人たちは自国においてあまり価値のなかったものを輸出することで利益を上げられる。

 


まさに、貿易によって 「取引による利益」 が輸出する側にも輸入する側にも生じる好例である。

 


では、貿易の拡大は世界中の人たちから、いつも支持されるのだろうか。

 


各国が相対的に得意な産物の生産に特化して、お互い自由に貿易をすると、世界はより豊かになり、みんなが得をするはずである。

 


しかしながら、貿易の拡大はしばしば政治的な反発を生み出してきた。

 


アメリカのサブプライムローン問題に端を発する世界での不況の中で、自由貿易に反対して保護主義的な政策をとろうとする動きも散見される。

 


たとえば、ロシアでは国内の自動車産業を保護するために、日本からの中古車の輸入を制限する動きが出ている。

 


現実の世界では、貿易の拡大は必ずしもスムーズには進まない。

 


感想

 


貿易によって両者が得をするなら歓迎されるが、そうではないと摩擦を生む可能性があることを学びました。

 


下記の本を参考にしました

 


『はじめて出会う政治学

 構造改革の向こうに

 北山 俊哉 他2名

 有斐閣アルマ

 

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