こんにちは。冨樫純です。
独学で、政治学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
政策投票の簡略化
政策投票の大変さを減らす方法として、どんな方法があるだろうか。
たとえば、選挙の際に現職の候補者が任期中に合格点を与えうる活動をしたかどうかを判断して投票する仕方がある。
これは政策投票を簡略化したものである。
この方法であれば、不確実な将来を予測して投票するのではないだけに、選択が容易であるとされる。
いつまでたっても景気がよくならない。 今度の選挙では落としてやろう。 このような投票の仕方である。
しかし、この場合でも選択は実はそれほど楽では
ない。 大臣になってその政治家のやっていることが新聞で報道されるならば、このような判断は容易になる。
しかし、 多くの政治家について新聞やテレビは事細かな報道をしてくれない。
また、政治家が任期中に決めることはやはりたくさんある。 それについて情報を集めるのもなかなか大変である。
さらに簡単な方法として業績投票というものがある。 与党の議員については、現在の暮らし向きが良ければ、とりあえずそのことを評価してもう一度その与党議員に投票するというものである。
しかし、厳密にいえば今の経済がどの程度政府の政策のおかげかはそう簡単にはわからない。
どこまでが政府の政策のおかげかを調べる必要がある。
しかし、普通はそういうことはしないので、業績投票も判断をかなり省略した投票のしかたである。
いずれにせよ、政治や政策をいちいち勉強して、態度決定を行っていたならば、いつ仕事をしたり遊んだりすることができるだろうか。
朝から晩まで政治のことを考え続けるのが幸せなこととも思えない。
感想
政策投票を簡略化しても、政策で投票するのは大変かもしれないと思いました。
ほどほどに考えて投票するのがいいのかなと思います。
下記の本を参考にしました
『はじめて出会う政治学』
構造改革の向こうに
北山 俊哉 他2名
有斐閣アルマ