とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

政治家は人柄で選ぶのがいいのか

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、政治学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル

 


人で選べる ?

 


自分でいちいち政策を判断して投票することができないとすると、1つの解決策は、信頼できそうな人を選ぶことであろう。

 


清潔な人を選びたい、実行力のある人を選びたい、人柄で選びたい、といった声はしばしば聞

かれる。

 


選挙に際して候補者が、握手をして、「出会った」 「触れ合った」という印象を与えることに必死になるのは、このような仕方で投票する人がいるからである。

 


選挙に際して、候補者の人柄を手がかりに選ぶ人は結構多い。

 


衆議院選挙で見ると、1970年以降90年代に入るまで、「政党重視」と 「候補者重視」の比率は、ほぼ5対4の比率で安定していた。

 


日本の選挙において候補者重視の投票行動が相当に多かったのには、いくつか理由がある。

 


投票所でわれわれが投票用紙に記入するのは、比例代表制を別にすると候補者名である。

 


最終的には、あの人に1票をという投票の仕方になる。 このような選挙の仕方が、候補者重視を生み出す。

 


しかし、根はもっと深い。 日本では、人々が日常的に個人的な接触をもっている地域や団体の代表に投票しやすいといわれる。

 


農村部の地方選挙では、村や地区が一丸となってある候補者を支持しているということがよくあった。

 


Aさんをわが地区の代表にといった理由である。

 


こういう地縁に基づく選び方は、地方選挙では見られたが、国政選挙では大勢ではなかった。

 


しかし、国会議員が地方政治家を徐々に、組織するようになってきた。 この結果、地方選挙でAさんを支持する選挙民が、Aさんと親しい国会議員Bさんを支持する傾向が見られるようになってきたのである。

 


さらに、1994年の選挙制度改革までは、衆議院選挙は中選挙区制であり、同じ選挙区の中で自民党社会党が複数の候補者をたてて争った。

 


このため政党ではなく候補者の人柄を判断の材料にせざるをえなかった。

 


自民党社会党は党組織が弱く、選挙で各候補者が自前の後援会を組織して候補者別の選挙運動を行ってきたことも大きい。

 


候補者が選挙区で世話役活動をしてくれることを評価して投票する人が出てくるのである。

 


1983年の調査で、自分か家族かが候補者の後援会に入っているかを聞いたところ、29%の人が入っていると答えている。

 


2005年の総選挙時の調査では、自分が後援会

に入っていると答えた人が10%である (明るい選挙推進協会調査)。

 


こうした後援会に加入している人やその家族は、その政治家に投票する傾向が強い。

 


感想

 


名前か政党で投票するのではなくて、政策で投票する方がいいのではないかと思いました。

 


ただ、具体的にはどう選べばいいかわかりませんが。

 


下記の本を参考にしました

 


『はじめて出会う政治学

 構造改革の向こうに

 北山 俊哉 他2名

 有斐閣アルマ

 

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